コーヒーを飲むとき、お菓子作りをするとき、シナモンを一振りしたくなりませんか?
シナモンの独特な香りや風味にはリラックス効果やアロマ効果があり、世界中の人から愛されています。
甘さの交わるスパイシーな香りを持つシナモンは、「世界最古のスパイス」と言われるほど古くから私たちの生活に関わっているのです。
また「スパイスの王様」とも比喩されるシナモンには多くの効果が期待でき、特に有名なのはデトックス効果です。
シナモンの持つ豊富な栄養素がもたらす効果の一部が、老廃物を流すデトックスの作用を持っているのです。
今回の記事では、シナモンの美容・健康・デトックス効果についてのみならず、健康やアンチエイジングへのアプローチについても解説しています♪
シナモン効果でデトックス!ダイエット・美容に期待
「デトックス」とは「解毒する」という意味を持ちます。
ここで言う「毒」とは、
・摂りすぎた栄養素が分解されないまま体内に残った、所謂「老廃物」
・皮脂、排泄物として体外に排出されるべきもの
のことを指します。
シナモンにデトックス効果があると言われる理由は、発汗作用や利尿作用をサポートする働きがあるためです。
シナモンに含まれるデトックス効果、及びダイエットや美容効果が期待できる成分について解説します。
カリウムでむくみ防止
塩分が多く含まれるラーメンなどを食べた次の日はむくみやすいと感じたことはありませんか?
塩分を沢山摂取すると、体内の塩分濃度を下げるために水分を蓄えようとしてしまいます。
これが、むくみのメカニズムです。
むくみ解消のためには、身体が水分を蓄えてしまわないよう体内の塩分濃度を下げる必要があります。
シナモンに含まれるカリウムには、余分な塩分の排出を促進する作用があります。
そのため、自ずとむくみの原因である水分も排出されるようになるのです。
発汗作用・利尿作用でデトックス♪
日頃ダイエットを意識している人にとっては大目玉情報です!!
なんとシナモンには発汗作用と利尿作用があります。
体内に溜まった老廃物や毒素を流すことで脂肪のつきにくい身体を作ることができます。
胃腸の働きをサポート
「腸活」という言葉をご存じでしょうか?
私も、最近この言葉を様々な場面で耳にするようになりました。
「腸の働きが整う」ことと「お肌がきれいになる」ことは同義であると言っても過言ではありません。
そして、シナモンは整腸薬(芳香性健胃薬)として使われるほどに、胃や腸の働きを整える働きがあります。
便秘や下痢などの改善にも繋がるので、悩んでいる方は気軽に取り入れてみるといいかもしれません♪
脂肪細胞縮小効果あり!!
シナモンは、体内にため込まれた脂肪細胞に作用します。
シナモンに含まれる「プロアントシアニジン」によってインスリンの分泌が促進されます。
インスリンの効果によって、中性脂肪をため込み膨らんだ脂肪細胞が縮小するのです♪
シナモン効果で生理痛軽減?!健康維持のメカニズムとは
シナモンは別名を「桂皮(ケイヒ)」といい、東洋医学において血行改善のための漢方として使用されてきました。
血行が改善されるということは、身体が温まるということです。
体温の上昇は体のあらゆる不調を改善することに繋がります。
このようにシナモンに豊富に含まれる栄養素は、生理痛だけでなく人間の健康維持のために活躍します。
ここでは、体の不調を改善するシナモンの効果について見てみましょう。
血行改善
シナモンは血管を拡張させ、血液の循環を良くする効果を持っています。
血行が良くなり体が温まることで、生理痛軽減だけでなく
・節痛
・腹痛
・下痢
などの体調不良の改善が期待されます。
ナイアシンで毒を分解
私たちは日常的に多くの栄養素を摂取しています。
ある程度は生きるうえで必要なものですが、摂り過ぎてしまうと健康に害を与えるようになります。
シナモンに含まれるナイアシンは、摂り過ぎた栄養素やアルコールを分解する作用があります。
これらは、メタボや動脈硬化などの予防に繋がります。
抗酸化作用で生活習慣病撃退!!
「フラボノイド」、「シンナムアルデヒド」はシナモンに含まれる有効成分です。
これらには生活習慣病の進行を遅らせる効果があると言われています。
人間の体内では常に、心臓病、糖尿病、がん、認知症などといった恐ろしい病気の原因であるフリーラジカルが形成されています。
シナモンに含まれるシンナムアルデヒドは、フリーラジカルを中和する働きをしてくれるのです♪
シナモン効果は髪の毛にまで有効!老化防止作用!
シナモンには、アンチエイジング効果も期待されます。
シナモンには何種類もの栄養素が豊富に含まれています!!
その中でもアンチエイジングに聞くと言われるのは、老化の原因となる活性酸素をシナモンの抗酸化作用がブロックするためなのです♪
アンチエイジングについても細かくまとめてみました!
ビタミンB1、B2で代謝UP
シナモンに含まれるビタミンB1、B2は、代謝を上げ、皮膚や粘膜を丈夫にする効果があります。
ビタミンB群はいわば代謝の潤滑油のような役割を持つ水溶性のエネルギーです。
例え摂り過ぎたとしても水分と共に排出されやすいので気兼ねなく摂取できます♪
マグネシウムで元気な体作り
マグネシウムは骨や歯の形成に不可欠な栄養素です!!
さらに、頭皮環境を良好な状態に保つのにも必要な成分です。
「髪の毛にハリやコシがない」
「髪の毛が薄い」
等といった悩みにアプローチできるのではないでしょうか?
健康で丈夫な骨や歯、髪の毛は若々しさを保つのにポイントとなる要素ですよね♪
体を温める血行改善効果
東洋医学におけるシナモンの効果は血行改善であると説明しましたが、体が温まることによって、さらなるアンチエイジング効果が期待できます。
血行が良くなり、体温が上昇することによって
・抜け毛防止
・目のクマ防止
・美肌効果(肌のしわ、くすみ防止)
といった良い効果が生まれるのです♪
シナモンの効果を得る最適量とは?注意点を解説!
ここまでで解説した通り、シナモンには様々な効果があります。
しかし、いくら健康や美容に効果的だと言っても、多量摂取は危険です。
最適な量をきちんと理解して、その範囲で摂取することをお勧めします。
以下では適正量に加え、シナモンを摂取する際の注意点をまとめてみました。
最適量
シナモンの1日あたりの最適量は1gほどであると認識すれば問題ないでしょう。
このような言い方をするのには理由があります。
シナモンによる健康被害があるとすれば、「クマリン」が原因です。
過剰摂取すると、シナモンに含まれるこの「クマリン」という成分によって肝障害が引き起こされる危険性があるのです。
そして、シナモンの種類によってクマリンの含まれる量に大きなばらつきがあります。
これに関してはのちほど詳しく説明しますが、基本的には1日1g以下と考えてもらえれば問題ありません。
サプリメントに注意
シナモンは栄養価が高いということで、サプリメントに使用されるケースがあります。
サプリメントに形を変えてしまうと、含まれるクマリンの量が推測できないというデメリットがあります。
規定量を摂取する分には問題ありませんので、気を付けながら飲んでくださいね。
妊娠中はNG!胎児への影響
聞いたことがあるかもしれませんが、妊娠中におけるシナモンは良くありません。
シナモンに含まれる「シンナムアルデヒド」という成分は胎児に悪影響を及ぼします。
妊娠中の方は、シナモンの摂取を極力控えるようにしてくださいね。
シナモンの効果・効能をUPさせる取り入れ方
ここまでの記事を読んだ方には、シナモンの効果・効能について理解してもらえたかと思います。
同時に、
「シナモンは栄養価が豊富だけど、少量しか摂取できないんだな」
「身体に悪影響を及ぼす物質も入っているから注意しないといけないな」
というマイナスのイメージも持ってしまったのではないでしょうか?
そこで、シナモンによる身体への悪影響を軽減させる取り入れ方を伝授いたします!!
危険成分の少ない「セイロンシナモン」
先ほど肝障害の原因となりうると解説した「クマリン」ですが、シナモンの種類によって含まれている量が違うのです!
シナモンには、「セイロンシナモン」と「カシア」の2種類が存在します。
一般的に高級とされている「セイロンシナモン」は、主にスリランカ、インド、インドネシア等で生産されています。
対して「カシア」は主に中国、ベトナム、ミャンマーなどで生産されています。
セイロンシナモンのクマリン含有濃度はおよそ13.7ppm
カシアのクマリン含有濃度はおよそ3257.5ppm
であると言われています。
つまり、セイロンシナモンに含まれるクマリンの量は、カシアと比べると相当少ないのです。
そして、カシアの中でもベトナム産のものは特にクマリン含有濃度が高いと言われています。
効果・効能は変わらないのに、含まれる毒素の量がこんなにも違うのですね。
シナモンは、種類や原産国に注意して摂取するようにすると良いでしょう。
セイロンシナモン:約360g
カシア:1.53g
ベトナム産カシア:0.92g
シナモンコーヒー
シナモンは胃腸の働きをサポートする効果を持っています。
対してコーヒーも、満腹中枢を刺激し、胃酸を分泌させる作用があります。
どちらも、胃腸の動きを促進し消化を助ける成分を持っていますね。
つまり、コーヒーにシナモンを一振りすることでさらなる効果・効能UPが期待できるのです!!
シナモンに関しては、特に食べ合わせの良し悪しがないように感じます。
唯一、コーヒーとは相性が良いと言えるのではないでしょうか♪
まとめ
- シナモンには栄養価がたくさん
- シナモンはデトックス、美容効果が期待できる
- 血行改善作用によって生理痛や便秘など、体調不良にも効果アリ
- シナモンは生活習慣病予防にもなる!
- シナモンにはアンチエイジング効果がバツグン
- 1日の摂取量は1g程度を目安とするべし
- 妊娠中はシナモンの摂取を控える
- 「セイロンシナモン」は「カシア」のシナモンに比べて人体への影響が少ない
- 特にベトナム産「カシア」には注意!!
シナモンを摂取することで、デトックス、アンチエイジング、生活習慣病予防など様々な効果を得ることができます。
しかし、いくらデトックスしたいからと言って過剰に摂取することはお勧めできません。
少しの注意点に気を遣いつつ、楽しく美味しく取り入れてみましょう♪
コメント