スーパーに並んでいる小松菜とチンゲン菜。
ほとんど似た見た目をしていると思いませんか?
あなたは、そんな小松菜とチンゲン菜の違いをご存じでしょうか。

見た目も緑の葉物でそっくりだし、陳列してあっても違いがよくわからない・・・
という方も多いのでは?
特にお子さんや、野菜が苦手な方はもっと見分けがつきにくい野菜ですよね。
でも、小松菜とチンゲン菜には大きな違いがあります!
葉物の野菜は「脳機能の衰えを防ぐ」効果があると言われています。
とはいえ正直野菜の値段は決して安くはないですよね。
なので、できるだけ一回の食事で多くの栄養素を摂取したいところ!
この記事を読めば、小松菜とチンゲン菜の違いがばっちり覚えられますよ!
それぞれが持つ栄養素についても解説するので、プチ自慢ができちゃうかも!?
小松菜とチンゲン菜の違いは茎と味と食感で見分ける!

小松菜とチンゲン菜には、様々な特徴の違いがあります。
ここでは3つの違いについて解説しますね。
見分け方
見た目は本当にそっくりですよね。
見分けるポイントは「茎の太さ」にあります。
小松菜は茎が細く、一株が全体的にほっそりしています。
チンゲン菜は茎が太く、全体的に大きくて葉も茎も幅広いです。
ちなみによりおいしい小松菜を選ぶポイントは以下の3つ。
- 茎が他の株と比べて太い
- 張りがあって瑞々しい
- 葉が青々としており濃い緑色
育ちすぎた小松菜は筋っぽい可能性があります。
調理してもなかなか食べづらいので、程よい大きさのものを選ぶといいですね。
欲張って大きい物を選ばないように!
おいしいチンゲン菜を選ぶポイントは以下の4つ。
- 茎が短くて幅広のもの
- 株の根元がふっくらしている
- 葉の色が淡い緑色
- 葉の真ん中がくびれていない
特に株の根元がふっくらしているものは、甘みと歯ごたえがあり美味しいです。
味の違い
小松菜には少し苦みがありますよね。
この苦みが苦手な方は多いです。
この苦みはシュウ酸といい、シュウ酸のアクが苦みの原因と言われています。
苦みを取り除くには、10分ほど水に浸してアクを取り除くのが効果的。
チンゲン菜には苦みがほとんどありません。
独特のクセやえぐみも少ないので、どちらかというと万人受けしやすい野菜。
アクも少ないので、特に水にさらすことなく食べることができます。
小松菜はチンゲン菜に比べ、苦みやアクが強く苦手な方もいるということですね。
食感
小松菜は程よく肉厚な葉と、少し太めの茎が特徴。
加熱しても食感が残りやすい野菜です。
チンゲン菜は柔らかい葉と、歯ごたえのある茎が特徴。
小松菜より食感がシャキシャキとしています。
加熱しても茎の食感がしっかり残ります。
どちらもシャキシャキとして歯ごたえが良いです。
チンゲン菜の方が、より歯ごたえが良いという違いがあります。
小松菜とチンゲン菜に含まれる栄養が豊富!!

小松菜やチンゲン菜にはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
また、どちらの方が体にいいのか気になりますよね。
皆さん、必見です。
栄養価
まず小松菜とチンゲン菜の栄養価について表にまとめました。
可食部100gあたりで比較しています。
小松菜 | チンゲン菜 | |
カロリー | 14kcal | 9kcal |
タンパク質 | 1.5g | 0.6g |
糖質 | 0.5g | 0.8g |
脂質 | 0.2g | 0.1g |
食物繊維 | 1.9g | 1.2g |
ビタミンC | 39mg | 24mg |
カルシウム | 170mg | 100mg |
カリウム | 500mg | 260mg |
鉄分 | 2.8mg | 1.1mg |
β-カロテン | 3100μg | 2000μg |
全体的に小松菜の方が栄養価は高いようですね。
とはいえ、チンゲン菜もかなり栄養豊富な野菜。
特に現代人に不足していると言われているカルシウム。
積極的に摂取したい栄養素の一つですよね。
ちなみに似たような野菜の一つ、ホウレンソウのカロリーは100gあたり20.4kcal。
水菜にいたっては23.2kcal。
似ている葉物野菜と比べても、小松菜とチンゲン菜のカロリーは低いと言えるでしょう。
食物繊維も他の野菜と比べてみましょう。
レタス100gあたりの食物繊維量は1.1g。
つまり小松菜もチンゲン菜も、野菜の中では食物繊維が豊富。
小松菜もチンゲン菜も、様々な栄養素が豊富に含まれている野菜ということですね。
栄養成分を逃がさないためには?
どうせ食べるなら、できるだけ栄養成分を逃がさず摂取したいですよね。
栄養成分を逃がさない食べ方をご紹介します。
1 生で食べる
栄養を全部摂取したいなら、シンプルに生のまま食べるのがおすすめ!
小松菜やチンゲン菜に含まれているビタミンCは水溶性。
ビタミンCは加熱すると失われてしまいます。
しかし生食であればビタミンCをそのまま摂ることが可能。
できることなら生食したいところ。
苦みをごまかそうとドレッシングをドバドバかけるのは逆効果ですよ。
生に抵抗がある方はスムージーにしてもいいかも?
2 油で調理する
β-カロテンは脂溶性なので、油で調理するのもおすすめ。
また、油と一緒に摂取することでβ-カロテンの吸収効率がアップ!
小松菜もチンゲン菜も炒め物に向いており、使い勝手の良い野菜。
サラダや生食にする場合、ドレッシングの代わりにオリーブオイルをかけるのもおすすめ。
ちなみに炒める場合は短時間でササっとがコツ。
短時間で炒めることで、シャキシャキした食感や水溶性ビタミンCを失うことなく、栄養たっぷりで美味しく食べられますよ。
3 スープに入れる
ビタミンCやカリウムは水溶性の栄養素。
加熱すると栄養素が失われるとお話ししましたが、スープにすれば問題は解決!
理由は、溶けた栄養素がスープの水分の中に溶け込むから。
溶けてしまった栄養素も余すことなく丸ごといただくことができます。
4 より良い食べ合わせを考える
食材同士の食べ合わせを考えると、「栄養を適切に摂取しながら過剰摂取は防げる」というメリットがあります。
例えば、カリウムには余分なナトリウムを排出する働きがあります。
味噌汁にチンゲン菜を入れることで、塩分の過剰摂取を抑えられる効果が。
塩分を気にされる方にとっては朗報ですよね。
他にも、カルシウムはビタミンCやビタミンD、マグネシウムと一緒に摂取しましょう。
小松菜やチンゲン菜にはカルシウムが含まれていますが、乳製品と比べてカルシウムの吸収率はよくありません。
なぜなら野菜の一部にはカルシウムの吸収を妨げてしまう物質が含まれている場合があるから。
なので、吸収を促す栄養素を一緒に摂ることで効率よくカルシウムを摂取できます。
ビタミンDは玄米や納豆、ひじきなどに多く含まれていますよ。
吸収率が低いと言われている鉄分。
鉄分もビタミンCと組み合わせることで吸収率がアップしますよ。
栄養素はただ多く摂れば良いというものではありません。
食べても排出されてしまい、ほとんど意味がない場合もあります。
取り入れたい栄養素と相性の良い栄養素をかけ合わせ、うまく取り入れることがポイント。
旬はいつ?
野菜に限らず、旬の物を食べると良いという話は有名ですよね。
旬のものを食べると寿命が延びるという説も。
では、小松菜やチンゲン菜の旬はいつなのでしょうか。
小松菜は12~3月頃が旬。
この時期に食べるのが栄養価も高く、美味しいのでおすすめ。
小松菜は「冬菜」とも呼ばれ、関東では白菜と共に冬の代名詞として扱われています。
小松菜は基本的に一年中栽培されており、実際スーパーに並んでいますよね。
冬の小松菜は、春や夏の小松菜に比べ栽培から食卓に並ぶまで少し時間がかかります。
その分栄養をたっぷり蓄えるので、冬の方が美味しいというワケ!
ちなみに全国で小松菜の生産量1位は茨城県、2位は埼玉県、3位は東京都。
トップ3が関東に集中していますね。
これは小松菜の発祥が東京都であることに起因しています。
チンゲン菜は特に旬という時期はありません。
しいて言うなら気温が下がるぎりぎり晩秋あたりの11月頃が一番美味しい時期。
葉酸や鉄分が豊富なので、妊婦さんにもおすすめ!
チンゲン菜の全国生産量1位は茨城県、2位は静岡県、3位は愛知県となっています。
チンゲン菜と小松菜は他の野菜とも代用できる!!

小松菜とチンゲン菜について解説してきました。
しかし時には
「買いに行ったけど売ってない!」
「値段が高くて無理・・・」
という場合もありますよね。
小松菜とチンゲン菜は似ている野菜。
もちろん両方とも、他のお野菜とも代用することも可能ですよ。
今回は代用できる代表例をご紹介します。
小松菜とチンゲン菜
小松菜とチンゲン菜はもちろんお互いに代用可能。
- 炒め物
- クリーム煮
- 煮物
など、万能な野菜です。
小松菜とホウレンソウ
ホウレンソウの代用は、基本的に小松菜で事足ります。
味に多少の違いはありますが、食感はほとんど同じ!
またホウレンソウと比べ、茎の部分が少し太いですよね。
できるだけ近づけるには、細めに切ることがポイント。
もちろんチンゲン菜でもほとんど変わらず代用可能ですよ。
白菜とチンゲン菜
チンゲン菜はクセがないので、何にでも代用可能。
また、根本に近い部分と葉で食感・味が違うので飽きにくいという特徴が。
チンゲン菜の旬である11月は寒くなってくる時期ですよね。
白菜の代わりとしてお鍋やシチューの具材に代用もできます。
白菜入りのお味噌汁なんかにも小松菜は代わりになります。
和風の味付けであれば問題なく役立ちます。
まとめ

- 茎が細いのが小松菜、太いのがチンゲン菜
- 小松菜は少し苦みがあり、チンゲン菜はクセが少なく万人受けしやすい
- 小松菜よりチンゲン菜の方が加熱してもシャキシャキした食感が残る
- 他の野菜に比べ、小松菜もチンゲン菜も低カロリーで栄養豊富だが小松菜の方が栄養価は高い
- 小松菜の旬は12月~3月、チンゲン菜は11月
- 小松菜とチンゲン菜、また他の野菜とも代用は基本的に何でも可能!
小松菜とチンゲン菜の違いは理解できたでしょうか。
様々な違いがありましたが、共通点も多いですね。
正直詳しくは知らない葉物野菜でしたが、ちょっと詳しくなれた気がします。
個人的には栄養豊富な野菜ということが一番勉強になりました。
美味しい小松菜とチンゲン菜の選び方についてのポイントもご紹介しました。
相性の良い食材と一緒に、積極的に料理に使っていきたいですね。
これから他の野菜がお高い時には、小松菜やチンゲン菜のお世話になる機会が増えそう!
小松菜とチンゲン菜の違いを理解して、比べながら食べるのも面白いかも。
是非、旬の美味しい時期に食べてみてくださいね。
コメント