お菓子作りをしようと思ったのにレシピで指定されている砂糖がない…
そんな状況になったことはありませんか?
私自身、家で使っている砂糖がきび砂糖だったため、何度もこの状況になったことがあります。
お菓子作りで多く使われているのはグラニュー糖なのです。
ないとなれば、思いつくのは代用。
「でも、見た目も違うし、同じ分量でいいの?」
お菓子作りに慣れていない私は、特に分量のことが気になりました。
結論からいえば、グラニュー糖以外でも代用はできます!
ただし、仕上がりにそれぞれの砂糖が持つ特性が影響してくるようです。
お菓子作りでグラニュー糖以外の砂糖は使えるのか、砂糖以外に代用品はあるのかを調べてみたので、参考にしてみてくださいね。
お菓子作りの砂糖はほかの砂糖でも代用ができる!
世界で多く使われている砂糖がグラニュー糖です。
グラニュー糖は、純度が高く、上白糖(いわゆる白砂糖)より粒が大きい砂糖です。
サラサラしていて非常に溶けやすく、 味に癖がありません。
お菓子作りだけでなく、料理でも幅広く使われています。
レシピでグラニュー糖が多い理由は使いやすさにあるのかもしれませんね。
一方、日本で使われている砂糖は、上白糖が多く普及しています 。
この上白糖は日本特有の砂糖なので、日本以外ではあまり使われていません。
我が家ではきび砂糖を使用していますが、上白糖を使っている家庭も多いのではないでしょうか。
砂糖には様々な種類があるので、分類について簡単にまとめてみました。
砂糖にはこんなに種類があるのですね!
調べるまでは、ただ色が違うだけだと思っていたので驚きです。
お菓子作りで代用できる砂糖も多くありました。
代用できる | 上白糖、白ザラ糖、角砂糖、粉砂糖、顆粒状糖、てんさい糖 |
レシピによっては代用できる | 三温糖、きび砂糖 |
代用にはむいていない | 中ザラ糖、氷砂糖、黒砂糖 |
分量もグラニュー糖と同じで大丈夫のようです。
グラニュー糖がなくても常備している砂糖で代用できるので安心してくださいね。
それではそれぞれの砂糖の特徴をみていきましょう。
分蜜糖
砂糖は製法によって大きく2種類に分類されます。
分蜜糖とは、工場で遠心分離機などを使い、砂糖の結晶と蜜を分けて結晶だけを取り出した砂糖のことです。
上白糖
先ほど話に出てきた日本特有の砂糖です。
ショ糖にビスコと呼ばれる転化糖液をふりかけて製造されるため、表面に水分が保持されて、しっとりとした感触があります。
グラニュー糖に比べてコクがあり、甘味も強く感じます。
焦げ付きやすい性質を持っているので、焼き菓子の場合は注意が必要です。
「開封したばかりなのにサラサラじゃないのはなぜだろう?」
そう思いながら上白糖を使っていた記憶があります。
どうやらグラニュー糖と混同していたようです。
しっとりしているのは製造法に理由があったのですね。
三温糖
上白糖やグラニュー糖よりも甘味が強い砂糖です。
製作過程の加熱によって色が茶色になっているので、黒砂糖のようにミネラルを多く含んでいるわけではありません。
特有の風味があるので、味が変化する可能性があります。
色がつくため、色をつけたくないお菓子を作る場合は気をつけましょう。
白ザラ糖
グラニュー糖よりも粒が大きい高純度の砂糖です。
無色透明なので美しく仕上げる高級菓子やゼリーなどに使われています。
結晶の粒が大きいので、果実酒などにも使われるようです。
ザラメせんべいでも使われていますね。
甘いとしょっぱいのバランスが絶妙で、我が家でも大人気のお菓子です。
中ザラ糖
純度の高い黄褐色の砂糖です。
カラメルをかけているため、独特の風味があります。
まろやかな風味が煮物に最適です。
氷砂糖
もっとも純度の高い大きな結晶の砂糖です。
氷糖(ひょうとう)とも呼ばれています。
すっきりとした甘みで癖なく、ゆっくり溶けるので果実を漬けるのに向いています。
氷砂糖なら溶け残りもありません。
角砂糖
直方体に固めたグラニュー糖です。
1個あたり約3~4gと重量が決まっているので、お菓子作りや料理にも手軽に使用できます。
グラニュー糖に比べてやや溶けにくいので、冷たい飲み物に入れるときは注意しましょう。
粉砂糖
グラニュー糖を細かく砕いて粉にした砂糖です。
お菓子作りにも使用されていますね。
粒が細かいため、生地に入れるとすぐに混ざります。
粉砂糖の中には、固まりにくくするためにコーンスターチが含まれているタイプもあるので、購入時にチェックしましょう。
顆粒状糖
フロストシュガーとも呼ばれるこの砂糖は、粉砂糖を顆粒状にしたものです。
とても水に溶けやすく、冷たい飲み物や果物にふりかけるのに適しています。
生クリームを泡立てるときやメレンゲを作るときに使うとふくらみが良くなります。
顆粒状糖になじみがない方も多いかもしれません。
以前はパックのヨーグルトについていました(現在はついていないようです)。
砂糖なら同じだろうと思い、ヨーグルトに顆粒状糖の代わりに上白糖を入れて食べたことがあるのですが…
じゃりじゃりとした食感の、とても残念なヨーグルトになってしまいました。
溶け残りが気になる場合は、顆粒状糖の使用をオススメします。
含蜜糖
含蜜糖(がんみつとう)とは、抽出した糖汁を煮詰めて作られた砂糖です。
分蜜糖と違い、ミネラル分が原料から除去されないため豊富に含まれています。
黒砂糖
コクが強く、きび砂糖よりも色が濃い砂糖です。
渋みや苦味といった雑味も多く、カラメルのように甘みも強く感じられます。
グラニュー糖の代用品としては向いていません。
きび砂糖
さとうきびの風味がある、ミネラルが豊富に含まれたまろやかな甘さの砂糖です。
色が茶色いため、 小麦粉などに混ぜ込むと色がつきます。
三温糖と同じで、色をつけたくないお菓子に使うときには注意が必要です。
いつもきび砂糖でお菓子作りをしますが、茶色といってもうっすら色づく程度なので、私はあまり気にせず使用していました。
優しい甘さがお気に入りで、料理、お菓子作りのどちらにも使っています。
てんさい糖
てんさい(甜菜)から生まれた砂糖です。
色は茶色で、まろやかな甘さがあり、ミネラルやオリゴ糖が5%以上含まれています。
グラニュー糖の代用としても使えますが、砂糖と比べると少し甘さ控えめなので、物足りないと感じるかもしれません。
お菓子作りで使う砂糖をはちみつで代用できるのか?
お菓子作りでも使えて砂糖以外で甘いものといえば、まっさきに思いつくのがはちみつ!
少量でも甘く感じますよね。
砂糖と形状は違いますが、はちみつもお菓子作りで代用できます。
ただし、いくつか注意点がありました。
量の調整が必要
砂糖よりも甘味の感じ方が強いので、量の調整が必要です。
砂糖の8割くらいの量を目安にしましょう。
はちみつ独特の風味がつく
花の蜜によって少々違いはありますが、はちみつには特有のにおいがあります。
お菓子作りでも素材の味をいかしたいレシピにはむいていません。
お菓子がうまく仕上がらないことがある
はちみつの酵素がたんぱく質を分解するため、生地が膨らまないことがあります。
また、はちみつによって生地の水分量が増えるため、しっとりとした仕上がりになることもあるので注意が必要です。
サクサクしたクッキーを作りたかったのに、はちみつで代用したらしっとりクッキーになってしまった…と、ならないように気をつけましょう。
グラニュー糖よりカロリーが抑えられるので、糖質が気になるときにも使えていいですね。
私もはちみつを使って、よくおから蒸しパンを作っています。
優しい甘さで腹持ちがいいのでおすすめです!
お菓子作りの砂糖をラカントに!手軽にカロリーオフ!
カロリーを抑えるならばラカントも忘れてはいけません。
日頃からカロリーを意識している方ならば、砂糖の代わりに常備しているのではないでしょうか?
我が家もダイエット目的で購入していました。
ラカントは羅漢果(ラカンカ)の高純度エキスと、トウモロコシの発酵から得られる天然甘味成分のエリスリトールから作られています。
天然素材で作られたカロリーゼロの甘味料です。
甘さも砂糖と同じで重量換算する必要がないので、置き換えるだけで手軽にカロリーダウンできます。
熱にも強く、加熱調理しても甘味は損なわれません。
料理やお菓子作りなど幅広く代用できます。
お菓子作りで使う砂糖のカロリーをラカントで減らすことができれば、甘いものを食べても罪悪感が少なそうですね!
お菓子作りをしたいけれど、作ったお菓子を食べると太ってしまうからなかなか作れない、と悩んでいるあなたにもピッタリの甘味料です。
まとめ
- お菓子作りのレシピにある砂糖はグラニュー糖を指すことが多い
- 代用できる砂糖は、上白糖、白ザラ糖、角砂糖、粉砂糖、顆粒状糖、てんさい糖である
- 三温糖、きび砂糖はレシピによって代用できる
- 中ザラ糖、氷砂糖、黒砂糖はお菓子作りにむいていない
- はちみつも代用可能だが、甘さの調整と独特の風味に注意する
- はちみつを使うとしっとりしたお菓子ができる
- 乳幼児のお菓子に、はちみつは厳禁である
- ラカントを代用すればカロリーを減らせる
普段、料理に使っているものであれば代用可能であることがわかりました。
砂糖の特徴に合わせたお菓子作りも楽しいかもしれませんね。
私もこの機会に常備する砂糖の種類を増やしてみようと思います。
家にある材料で気軽にお菓子作りを楽しみましょう!
コメント