トロトロにとろけた熱々のチーズを好きな具材にからめて、パクリ。
寒い季節だけでなく、アウトドアでも人気のチーズフォンデュ。
フォンデュ鍋が売っていたり、電子レンジでチーズソースが簡単に作れる下ごしらえのいらないセットもあったり。
家でのパーティー料理のひとつにも挙げられ、身近な存在となったチーズフォンデュ。
我が家の子どもたちもチーズフォンデュが大好きで、好きな具材は取り合いになることもしばしば。
しかし、チーズフォンデュを楽しむためには具材をいろいろ揃えないといけないし、それぞれ下ごしらえがちょっと面倒。
準備する方は大変ですよね。
そんなあなたのために、チーズフォンデュの具材を下ごしらえが簡単な順に、勝手にランキングしてみました。
下ごしらえの方法もご紹介するので、この記事を読めばチーズフォンデュの準備はばっちりですよ!
チーズフォンデュの具材簡単なもの第1位はパン

チーズフォンデュのソースは、白ワインやキルシュに数種類のチーズを溶かすのがオリジナルのレシピです。
でも、アルコールの苦手な方やお子様には、代わりに牛乳や生クリームを使うという方法もありますね。
我が家では、牛乳にピザ用のとろけるチーズを溶かし、黒胡椒をふり入れてチーズソースを作っています。
白味噌を加えてみたり、チリパウダーやナツメグをほんの少し足してみたり、その日の気分や好みによってアレンジできるのも楽しいですね。
またチーズソースを作る代わりに、カマンベールチーズの上側を円状に切り取ってそのまま加熱すれば、あっという間に準備もできます。
問題なのは、具材です。
チーズフォンデュはチーズソースの中で煮込む料理ではないので、生で食べられない具材は下ごしらえとして、あらかじめ火を通しておく必要があります。
この「火を通しておく」という作業をしなくてよい具材を、まずランキング上位にしました。
堂々の第1位は、パンです。
もともと本場のチーズフォンデュは、時間が経って固くなってしまったパンを柔らかく食べるためのものです。
本場のパンの代表格バゲットやブールなどは、お好みの大きさに切っておくだけ。
「具材の下ごしらえ」というのがおこがましいほど簡単です。
我が家でも一番人気の具材で、バゲットをまるまる一本用意していても、一番になくなってしまいます。
もちろん、いわゆるフランスパンと呼ばれるハードタイプのものだけでなく、普通の食パンやバタロールなどもとても美味しく食べられます。
お好みのパンをフォンデュしましょう。
どんなパンでも美味しいのですが、私が特におすすめするのは、スライスしたパン・ド・カンパーニュです。
残念ながら私はアルコールが全くダメなのでよく分からないのですが、ワイン好きの友人曰く「赤ワインとの相性は最高」だそうですよ。
パン・ド・カンパーニュは天然酵母の力で発酵させているので、独特の風味や酸味が特徴です。
大きなかたまりで売っていることが多いので、その場合はパン屋さんに言ってスライスしてもらいましょう。
下ごしらえというほどでもないのですが、スライスも外注してしまえば、お皿に並べるだけでおしゃれな具材になってくれます。
パン屋さんによって風味や酸味に差がありますので、お気に入りを見つけたら全部食べてしまう前に、ぜひチーズフォンデュの具材の一つにしてみてくださいね。
チーズフォンデュの簡単具材第2位は子供も大好きベーコン

チーズフォンデュの具材の下ごしらえ簡単ランキング、第2位は子供も大好きなウインナーやソーセージ、ベーコン、ハムなどです。
ホットプレートを使ってチーズフォンデュをするなら、これらの具材を一口大に切ってホットプレートに置いておくだけで、準備は完了。
下ごしらえは、ほとんど不要です。
もともと加熱処理のされている食品なので、温めるだけで美味しくフォンデュできます。
ホットプレートでなくフォンデュ鍋を使う場合でも、軽くゆがいておくだけで下ごしらえは十分。
下茹でした野菜をベーコンで巻いておけば、子供も嫌がらずに野菜を食べてくれますよ。
チーズフォンデュを喜んで食べてくれるお子様なら、きっとベーコンで巻いた野菜も食べてくれると思います。
そして何よりも、自分でチーズを絡めて食べるという行為が子供のテンションを上げてくれること間違いなし!
チーズフォンデュの具材3位~5位で野菜も食べよう!

あなたのお子様がチーズ好きなら、チーズフォンデュは、野菜を一緒に食べさせる絶好の機会となります。
比較的高カロリーなメニューであるチーズフォンデュを、少しでもヘルシーに食べたい大人にとっても、野菜を具材に加えることは大切ですよね。
ランキング第3位は野菜類
野菜をそのまま具材にする場合、下ごしらえはとても簡単です。
定番は、人参やブロッコリー、じゃがいもですね。
それぞれ、食べやすい大きさに切って、電子レンジで加熱するなどして、火を通しておきます。
他にも、アスパラガスやカリフラワー、カボチャやきのこ類も美味しいのでおすすめです。
きのこ類は、トースターで焼いたり、フライパンで炒めておいたりするといいですね。
パプリカやプチトマト、キャベツなど、生でそのまま食べられる野菜は、まとめて串に刺しておきましょう。
食べやすさが増すだけでなく、彩りも良くなります。
ドレッシングや塩こしょう、レモンなどを用意しておくと、チーズフォンデュでこってりしてしまった口直しにもなりますね。
野菜は、チーズフォンデュの具材として用意するのと同時に、口直しやサラダとしても食べられるようにしておくことをおすすめします。
簡単下ごしらえランキング第4位は肉類
野菜を具材としてそのまま用意しても、うちの子供たちはほとんど食べてくれません。
そこで、ランキング第4位のお肉の登場です。
牛肉、豚肉、鶏肉。
どれでも美味しいですが、チーズフォンデュの具材とおすすめするのは脂肪分の少ない豚ヒレ肉や鶏胸肉、ささみなどです。
軽く下味をつけたら、ボイルするかフライパンで焼くなどして、しっかりと中まで火を通すようにしましょう。
ただ脂肪分の少ないお肉は、火を通しすぎるとパサついてしまうので要注意です。
残念ながらパサついてしまった場合は、少し小さめサイズに切ってチーズソースをしっかり絡めるようにすれば、パサつきは気にならなくなりますよ。
お肉と一緒に野菜を食べたい場合は、薄切り肉を用意しましょう。
薄切り肉で野菜の肉巻きを作って、チーズフォンデュの具材にすれば、子供も喜んで食べてくれます。
我が家では、アスパラガスを長いままお肉で巻いたものが大人気です。
お行儀は良くないですが、子供たちは面白がって、手づかみでパクパク食べてくれますよ。
プチトマトやエリンギを豚バラ肉で巻いたり、オクラや椎茸をしゃぶしゃぶ用のお肉で巻いたり。
野菜を肉巻きにする場合は、確かに手間は少しかかってしまいます。
でも、お肉でくるくると巻く作業を子供にお手伝いしてもらえば、食育にもなりますね。
簡単下ごしらえランキング第5位はシーフード
私はシーフードが大好きです。
冷凍のシーフードミックスは冷凍庫に常備していますし、一人暮らししていた頃はカレーもパスタもシーフード一択でした。
そんな私が作るのですから、我が家のチーズフォンデュにはシーフードは欠かせません。
シーフードの旨味にチーズソースの濃厚さがプラスされて、幸せな気持ちになること間違いなしです。
野菜を一緒に食べる場合は、シーフードを野菜と一緒に串に刺しておきましょう。
野菜を食べてからシーフードにたどり着くようにすれば、シーフード好きなお子様はきっと野菜も一緒に食べてくれることでしょう。
ぷりぷりエビとぷりぷりホタテ
エビやホタテはサラダ用に火が通ったものが市販されていますので、それを使う場合下ごしらえは不要です。
生のエビを使う場合は、殻や背わたを取り除いた後、塩で軽くもんでしばらく置いてから水洗いします。
生のホタテも軽く塩をふり、同じく、しばらく置いた後水洗いをします。
下処理をしたエビやホタテは、かるく湯がいて火を通せば下ごしらえは完了。
これだけでも十分美味しいのですが、ひと手間で加えることでさらにグレードアップします。
粉をはたいて焼くことで具材の表面に凸凹ができるので、チーズソースが絡みやすくなります。
また、オリーブオイルの香りがプラスされるので、魚介の生臭さが気にならなくなるというわけです。
エビやホタテに火を通した後、同じく火を通したブロッコリーと一緒に串に刺しておけば、彩りよく野菜も一緒に食べられますね。
チーズとの相性が抜群なサーモン
サーモンは塩鮭ではなく、できれば生鮭を使うようにしましょう。
生鮭が手に入らない場合は、塩分の少ない甘口をつかうか、水か料理酒に数時間つけて塩抜きをしてから使うようにしてくださいね。
生鮭は軽く塩をしてしばらく置き、出てきた水分を拭き取ります。
一口大に切って魚焼きグリルで焼けば、下ごしらえは完了。
サーモンも先程のエビやホタテと同様、下処理後に小麦粉をはたき、オリーブオイルで焼くのもおすすめです。
サーモンを串に刺すのは、身がすぐにほぐれてしまうので、少しやっかいです。
野菜と一緒に食べる場合は、コーンや薄切りにした玉葱と一緒にアルミホイルで包んでホットプレートの上に置いておきましょう。
フォンデュすることはできませんが、ラクレットのようにチーズソースをかければ、食べ方のバリエーションが増えてさらにチーズフォンデュを楽しむことができますよ。
チーズフォンデュの具材や作り方本場スイスでは?

チーズフォンデュは、もとはスイスのフランス語圏や北イタリアあたりの郷土料理で家庭料理です。
チーズ好きにはたまらない料理ですね。
日本ではパーティー料理や特別な日のごちそう、というイメージですが、本場スイスでは素朴な家庭料理。
ですので、具材は基本的にはパンのみか、あったとしても茹でたじゃがいもを加える程度です。
貧しい農民が硬くなったパンをチーズに浸して食べやすくする、という知恵から生まれた料理なので、素朴でシンプルなのですね。
使うチーズは2種類。
「スイスの女王」と呼ばれるグリュイエールチーズと、エメンタールチーズを使用します。
なかなか普通のスーパーではお目にかかれないチーズですが、成城石井やカルディで取り扱いがありました!
本場にこだわりたいあなたは、一度作ってみてはいかがでしょうか。
①鍋ににんにく(1片)の断面をこすりつけて、香りをつける
②グリュイエールチーズ(200g)とエメンタールチーズ(200g)を細かく切って混ぜる
③とろみ付けのコーンスターチ(大1)をチーズに混ぜる
④白ワイン(150ml)を入れて弱火にかける
⑤お好みでナツメグ、ブラックペッパーをプラス
お子さんやお酒が苦手な方は、白ワインの代わりに牛乳を入れましょう。
まとめ

- 火を通さないといけない具材をチーズフォンデュにする場合は、下ごしらえとしてしっかりと火を通しておく必要がある
- 具材の下ごしらえが一番簡単なのは、バケットなどのパン類で、好きな大きさに切っておくだけで良い
- ベーコンやソーセージをチーズフォンデュの具材にすれば、子供も大喜び間違いなし
- ベーコンで野菜を巻いて具材にすることで、子供に嫌いな野菜を食べさせるきっかけにできる
- 野菜は具材とするだけでなく、サラダとしても食べられるようにしておけば、口直しにもなる
- シーフードを具材にする場合は、下ごしらえとして少量の粉をはたいて焼いておけば、チーズソースが絡みやすくなる
下ごしらえが簡単な割に、豪華に見えるチーズフォンデュ。
具材の種類を増やせば、一気にパーティー仕様にすることもできます。
豪華には見せたいけれど、できるだけ手間をかけたくない。
チーズフォンデュは、そんなわがままを叶えてくれるメニューだと思います。
下ごしらえに少し手を加える必要のある具材もありますが、他のパーティーメニューに比べると、ほとんど手間はかかりませんよね。
また、メインにもおつまみにもなるので、大人から子供まで喜んでくれるメニューでもあります。
チーズフォンデュの本場では、使うチーズやその割合が各家庭で異なっていて、それが家庭の味になっているそうです。
本場のように数種類のチーズをブレンドしないまでも、いろいろなお好みの具材でオリジナルのチーズフォンデュを楽しみましょう。
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