最近の冷蔵庫には、自動製氷機が内蔵されているタイプがほとんどですね。
我が家の冷蔵庫も自動製氷機付き。
暑い夏はもちろんのこと、寒い冬でも常温の水を嫌う子供たちが、氷をガンガンに入れて飲んでいます。
そんなある日、外で水筒を飲んでいた子供が「この氷なんか臭い」と言うではありませんか。
ガーン!
帰宅後慌てて「氷 臭い」と検索。
すると臭いの原因がカビという、なんともおぞましい検索結果が。
しかもカビによって人体に害が出ると…。
これは放っておけない、害が出たら大変だ!
ということで、製氷機のカビを取り除くため掃除を開始。
面倒だと思っていた製氷機の掃除は、意外と簡単にできますよ。
クリーンな氷と、これからも末永くお付き合いできるよう、体に害があるカビを、徹底的に排除する方法をご紹介します♪
製氷機にカビが生えると人体に害がある!黒カビに注意!
製氷機は水しか使っていないし、凍っているのだからカビなんて生えないのでは?と思いがちです。
しかし、給水タンクは冷蔵室内にあるので、カビが生えないとは言えません。
水も長い間、給水タンクに入れっぱなしにしていると、雑菌が増殖していきます。
冬の間しばらく氷を使わず、気が付いたら給水タンクに黒っぽい何かが付着していた、なんてことはありませんか?
そう!それがカビです。
【製氷機で氷が作られるまでの工程】
- 給水タンクから製氷皿に給水される
- 製氷皿で氷が作られる
- 氷が貯氷ケースに落ちる
このような流れで氷が作られていくわけですが、そもそも給水タンクが汚れていたら、美味しい氷なんてできるわけがないのですね。
便利な自動製氷機、まずい氷ができてしまったら勿体ない!
ピンクや茶色のヌメリも、しっかりカビです。
給水タンクを今からチェックしてみてくださいね!
では、冷蔵庫内で発生するカビにはどんな種類があって、人体にはどのような害があるのでしょうか。
黒カビ
繫殖力が強い黒カビは、根を張るように奥へ入り込むため、隙間などにできると取り除くのが大変になります。
住まいのあらゆるところに繁殖するため、1度は見たことがあると思います。
給水タンクの他、洗面所やお風呂場のパッキン部分によく見られますね。
掃除をしても殆どの場合が表面を取り除いただけで、根を張った黒カビは再び増殖します。
にっくき黒カビは、湿度の高い場所を好むので、梅雨時は要注意!
黒カビが繁殖した場所で過ごしていると、アレルギーを発生する可能性があります。
人体に大きな害を及ぼす黒カビは、怖いですね。
特に赤ちゃんがいるお部屋には、アレルギーを発症しないよう、十分気を付けましょう。
黒カビは放っておくと掃除がどんどん厄介になるため、発見したらできるだけ早く掃除した方がいいですよ。
根を深く張らせないことがポイントです。
お風呂場の黒カビ、取っても取っても再び発生していたのは、根が生きていたからだったのですね。
赤カビ
ヌルヌルとしたピンク色の正体が、赤カビです。
排水溝やお風呂場など、水回りを好むカビです。
シャンプーの裏側がぬめっていたら赤カビ出現です!
黒カビのような根を張るタイプではないため、掃除は比較的ラクになりますが、とにかく繁殖スピードが早いです。
ただし、赤カビが人体に及ぼす害はほぼありません。
少しほっとしますが、まだ安心できませんよ。
なぜなら、赤カビが発生するところには、黒カビが発生しやすいからです。
赤カビで安心していたら、短期間で黒カビになっていた、ということもありますので、赤カビを見つけたら即掃除をおすすめします!
手でキュッキュッとこするだけでも、ヌメリは取れますよ。
気付いたらキュッキュッ!です。
カビを発見したらすぐに掃除!は鉄板だということが分かったところで、次に製氷機の洗い方を詳しくご紹介します。
製氷機のカビを掃除しよう!クエン酸とハイターが活躍!
美味しい氷を食べるために、製氷機のお掃除をしましょう。
とはいえ、どのくらいの頻度で掃除するのが妥当なのでしょうか。
冷蔵庫の取り扱い説明書には「お掃除の頻度は週に1度が望ましい」と、記載されているものがほとんどです。
週に一度、結構な頻度ではありませんか…。
と、くじけそうになったあなた!大丈夫です。
週に一度の掃除なら、お水でチャチャッと水洗いすればOKです。
ただ、掃除をサボりたい時もありますよね。
忙しさにかまけていたら、あっという間に製氷機のカビが発生!どうしましょう。
そんな時は、意を決してお掃除しましょう!
自動製氷機クリーナーならタンクに入れるだけ!!
給水タンクに入れるだけで、製氷機の掃除や除菌ができる自動製氷機クリーナーがとても便利です。
食品に使われている成分で作られているので安全ですよ。
給水タンクに入れて、あとはいつも通りに製氷するだけで、タンク内やパイプの内部をきれいにしてくれます。
軽い汚れにはクエン酸
カビが酷くない・そこまで汚れていない、という場合はクエン酸を使いましょう。
クエン酸は食品にも使われているので、製氷機のお掃除洗剤にピッタリです。
梅干しやレモンの酸っぱいと感じる成分が、クエン酸です!
【準備するもの】
- クエン酸(大さじ1)
- 食紅少量
- 水300ml
【手順】
- クエン酸・食紅・水を給水タンクに入れて、クエン酸が溶けるまでよく混ぜる
- タンクを冷蔵庫に設置し、いつも通りに氷を作る
- ピンク色の氷が出てきたら、タンクに残っている水を捨てる
- タンクを水でよく洗う
- 再びタンクに水を入れて氷を作る
この工程を、透明の氷が出てくるまで繰り返します。
ピンク色の氷は食べられませんので、気を付けてくださいね。
透明な氷が作られたら、お掃除完了。食べてもOKのサインです。
食紅を混ぜることで「クエン酸が混入している氷」だと分かるのですね。
目印になって、とても分かりやすいです!
軽い汚れならクエン酸洗浄で良いのですが、酷い汚れの時はハイターを使って、つけ置き洗いをします。
酷い汚れにはハイター
塩素系のキッチンハイターを薄めれば、カビ対策はバッチリです。
【準備するもの】
- キッチンハイター
- 水
【手順】
- キッチンハイターを5リットルの水に対して50mlの割合で薄める
- 給水タンク・フタ・ポンプを取りはずし、薄めたハイター液につける
- 2分ほどつけたら、食器用洗剤とスポンジで優しく洗う
※浄水フィルターは、ハイターの匂いが移ってしまうのでつけない!
この方法でしつこいカビと、サヨナラできます。
ハイターの効果で、カビが付きにくくもなりますね。
手間をかけた分、その後の掃除がラクになるので、やってみる価値アリです。
貯水タンクは水洗いで
給水タンクとポンプが綺麗になったついでに、貯水タンクも洗ってしまいましょう。
- 自動製氷機の電源を切る
- 貯水タンクを取りはずす
- 水洗いor食器洗剤で洗う
汚れが気になるようでしたら、スポンジで優しくこすって洗います。
ゴシゴシ強く洗ってしまうと傷になり、その部分にカビが発生しますのであくまでも優しく、やさーしく。
全ての掃除が完了したら、乾いた清潔なタオルでしっかり水分を拭きとって、乾かしてくださいね。
乾燥させることで、カビの発生を抑えます。
ピカピカになった製氷機を元に戻して、お掃除終了です♪
さて、掃除の仕方は分かりましたが、できるなら掃除の頻度は少なくしたいですよね。
製氷機にカビが付きにくくなる、そんな予防法があったら是非知りたい!という声が聞こえてきましたので(笑)ご紹介します。
製氷機のカビを防止しよう!こまめな水洗いがポイント!
製氷機のカビ防止には、次のようなお手入れがおすすめです。
【給水タンク】
なんと言ってもカビの発生率№1は、給水タンクです。
給水タンクは水道水に含まれるミネラル成分が固まり、汚れが付きやすいので、こまめに水洗いしましょう。
目安は週1がいいですね。
取りはずしてから水洗いするだけなので、これくらいなら週一でもできそう!
【浄水フィルター】
ヌルヌルしやすい浄水フィルターも、丁寧に水洗いでOK!
基本的にフィルターは消耗品扱いになるので、冷蔵庫の取り扱い説明書を見て、該当するフィルターをネットなどで買うといいでしょう。
交換時期の目安も、取り扱い説明書に書いてありますので、チェックしてみてくださいね。
【製氷皿】
出来れば週1で水洗いするとベストですが、給水タンクにくらべカビの発生は少ないので、月に2度くらいでもいいですね。
冬は製氷機能を止めて掃除する
氷を使う頻度が少なくなる冬場は、製氷機能をOFFにしてカビの発生を抑えましょう。
【掃除の仕方】
- 製氷機能をOFFにする
- 給水タンクの水を捨てる
- 製氷皿と貯水タンクの氷も捨てる
- 給水タンク・フタ・ポンプ・フィルター・製氷皿・貯水タンクを水洗いする
- 良く乾かしてから元に戻す
製氷機能をOFFにすることを忘れずに!
製氷機を使うときは、製氷機能をONにして綺麗な水を入れ、製氷しましょう。
製氷機には水道水を使う
製氷する水をミネラルウォーターにすると、カビの発生率が高くなります。
水道水は消毒用に塩素が含まれていますが、ミネラルウォーターには塩素が含まれていないため、カビが発生しやすいのです。
カビ防止を考えるなら、ミネラルウォーターの使用は避けたほうが無難ですよ。
浄水器のお水も同様です。
水道水のカルキ臭が苦手で、どうしてもミネラルウォーターを使いたい場合は、給水タンクの水を頻繁に代えてくださいね。
または、自動製氷機を使わずに、昔ながらの作り方で、製氷皿に直接水を入れる方法もありますよ。
これならミネラルウォーターや、浄水器のお水を使っても問題ありません。
また、給水タンクには、水以外のもの(ジュースなど)は入れないでくださいね!
製氷機のカビ防止は、こまめに長く続けることで効果が出やすくなります。
無理せずコツコツと、を心がけてくださいね。
面倒だな~と思ったら、次の週にお掃除を延ばしても大丈夫です。
お掃除をしない期間が、半年や1年と開くくらいなら、1,2週間開く程度はどうってことありません。
そのくらいの気持ちで製氷機のお掃除を心がけると、細く長〜く続けられそうではないですか?!
いつの間にか、臭かった氷の変化に気付くはず。
断トツ美味しくなって、臭いのない氷が作られていますよ。
まとめ
- 製氷機に発生しやすいカビは黒カビと赤カビ
- 黒カビは人体にアレルギーを発症させる害を及ぼす
- 赤カビが人体に及ぼす害は殆どない
- 製氷機の軽い汚れにはクエン酸を使う
- 製氷機の酷い汚れにはハイターを使う
- カビの防止策は、こまめな掃除と水洗い
- 製氷機を使わないときは製氷機能を停止にして、カビの発生を抑える
冷蔵庫を掃除することはあっても、製氷機の中をお掃除している人は案外少ないのではないでしょうか。
私は製氷機の掃除を、目に付きにくい・冷凍だから大丈夫という、根拠のない理由で後回しにしていました。
今回調べてみて、製氷機が汚れていることと、カビが人体に害を及ぼすということを知り、驚きました。
知らず知らずのうちに、カビが含まれた氷を食べていたなんて…。
しかし、面倒だと思っていた製氷機のお掃除が、意外に簡単だったので、これなら続けられそうです。
これからは、こまめな掃除を心がけて、美味しい氷を体感していきましょう。
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