こぼれやすい料理でも持ち運びができ、冷たいものは冷たいまま、温かいものは温かいまま食べることが出来るので、スープジャーはとても便利!
忙しい朝に、スープジャーに前日のカレーとご飯を入れるだけでお弁当になり、お昼に温かいまま食べられるなんて最高!
コロンとした見た目も可愛らしく、普通のお弁当箱で持っていくよりおしゃれに見え、気分もあがる気がしますよね。
お弁当に活用されている方も多いのではないでしょうか?
しかし、実はスープジャーに入れたカレーは腐りやすく、食中毒の危険もあることをご存じですか?
こんなことを聞くと不安に思ってしまうかもしれませんが、スープジャ―を正しく使えばカレーを入れても大丈夫ですよ!
そこで、スープジャーのカレーが腐りやすい原因や食中毒を防ぐ方法、上手な使い方やコツなどを紹介していきます。
スープジャーに入れたカレーで食中毒になる!?

保温性に優れたスープジャーですが、カレーを入れて長時間経つと中のカレーが腐り、食中毒の危険が高まることがあります。
特に夏場、スープジャーに入れたカレーが腐ってしまったという声も聞かれます。
スープジャーの中のカレーが腐っていることに気づかず、そのまま食べてしまうと食中毒に!
食中毒にはなりたくないので、もし腐っていた場合はできれば口に入れる前に気が付きたいですよね。
スープジャーに入れたカレーを食べる際、もし見ためや、におい、味など、少しでも違和感がある場合はすぐに食べるのをやめましょう。
スープジャーのカレーはどのくらいで腐る?その原因とは

では、スープジャ―に入れたカレーはどのくらいで腐ってしまうのでしょうか。
また、腐る原因を知れば、食中毒を防ぐことができます。
どのくらいで腐る?
スープジャーに入れたカレーは条件にもよりますが、容器を温めず中身も常温のまま入れてしまうと、5~6時間以上で傷みはじめます。
カレーが5~6時間以上経つと腐るなんて、意外と早く感じませんか?
カレーは香辛料やスパイスがたくさん入っているので、すぐ腐るとは考えにくいかもしれません。
しかし実は、水分と乳製品を多く含むため腐りやすい料理なのです。
腐りやすい原因
スープジャーに入れたカレーが腐りやすいのは、以下に挙げたものが主な原因です。
●スープジャーに食べやすい温度のカレーを入れている
●スープジャーに入れるカレーの量が少ない
●夏場など、外気温が高い
細菌が繁殖しやすい温度は20℃から50℃で、この温度帯に置いておくと腐りやすくなります。
保温性の高いスープジャーでも5~6時間以上経つと、中の温度は下がり細菌が増殖しやすい温度に。
アツアツではないカレーを入れた場合は、この温度を長時間保つことになり、細菌が繁殖しやすくなります。
また、食中毒の原因となる細菌の中には、加熱しても死なないウェルシュ菌やポツリヌウス菌のような細菌もいます。
これらの菌が増殖すると食中毒になる危険性が!!
スープジャーの中で細菌が増えていくなんて、考えたくもないですよね。
特に、前日に作ったカレーを翌日のお弁当にスープジャーで持っていくような場合はキケン!
作ってから時間が経っているため細菌が増殖し、食中毒を起こす危険が高まります。
また、スープジャーに入れるカレーやご飯の量が少ないと、容器内に隙間ができますよね。
この隙間ができると容器内の温度が下がり、細菌が増殖しやすい温度になってしまいます。
そして、夏場は冬に比べ気温が高いため食品は腐りやすくなります。
保温機能があるスープジャーも外気温の影響を受けるので、外気温が高いと容器の温度も影響し、カレーが腐る原因となります。
スープジャーのカレーをお弁当で安全に持って行く方法


カレーをスープジャーに入れてお弁当にするのは諦めた方がいいのかなぁ…。
いいえ、安心してください!
スープジャーの特性を知り使い方に気をつければ、お弁当として安全に美味しく持っていくことができますよ!
スープジャーの正しい使い方のポイントは5つ。
- しっかりと加熱したアツアツのものを入れる
- スープジャ―を予熱してからカレーやご飯を入れる
- フチまでいっぱいに入れる
- スープジャ―を高温になるところに置かない
- 6時間以内に食べる
詳しく見ていきましょう!
しっかりと加熱したアツアツのものを入れる
スープジャーに入れるカレーやご飯は、しっかりと加熱したアツアツのものを入れましょう!
”アツアツ”が重要です!
スープジャーは、真空耐熱容器で魔法瓶と同じ原理です。
朝お弁当を作ってから、お昼に食べる時間(約6時間位)までなら、アツアツを保つことができます。
温度が低いと、細菌が繁殖しやすい温度になって食中毒の危険性が高まります。
そして、お弁当箱にご飯などを詰める際、粗熱をとってから蓋をするのが一般的ですが、スープジャーの場合は違います。
いかに容器内の温度を、時間が経過しても50℃以上・10℃以下に保つかが重要なので、アツアツのうちに入れましょう!
ちなみに、冷たいものをスープジャ―に入れる場合は逆で、キンキンに冷えたものを入れましょう。
スープジャーを予熱する
カレーやご飯を入れる前に、スープジャーに熱湯を入れ予熱しておきましょう。
しっかりと加熱してアツアツのものでも、スープジャーに入れた瞬間に食べ物の温度は下がってしまいます。
先に予熱しておくことで、スープジャーに入れる際に料理を冷めにくくすることができますよ。
〈予熱の仕方〉
①スープジャーの半分くらいまで熱湯を入れる
②くるくる回してスープジャーの内側を温める(30秒〜1分ほど)
③スープジャーが冷めないうちにすぐ料理を入れる
たったこれだけなので、お弁当を作っている間にできてしまいますね!
フチまでいっぱい入れる
スープジャーに入れるカレーやご飯の量が少ないと腐りやすくなるため、規定量(ふちいっぱい)までしっかり入れましょう。
容器内に隙間を作らないことが重要です!
隙間を作らず密閉されることで、温度が下がりにくくなります。
高温になるところで保管しない
スープジャーを直接日光の当たる場所や車の中など、高温になる場所に置くのは避けて涼しい場所に置きましょう。
外気温の影響を受けてしまうので、真夏の炎天下や車の中はキケンです!!
6時間以内に食べる
保温効果があるので安心!と思わず、6時間以内に食べきりましょう。
スープジャ―のアツアツを保てる時間が約6時間。
それ以上時間がたつとどんどん温度が下がり、細菌が繁殖しやすい温度になってしまいます。
また、スープジャ―のふたを開けたら一度に食べきりましょう。
「ちょっと残ってしまったから、あとで食べよう」
と思っても、菌が繁殖している可能性があるので、残したものは食べない方がいいです。
まとめ

- スープジャーに入れたカレーは、腐りやすく、食中毒の危険がある
- スープジャ―も食べ物も、熱いものはアツアツにして、冷たいものはキンキンに冷やして入れる
- スープジャーに隙間を作らないように、規定量の目いっぱいを入れる
- 入れたものは5~6時間以内に食べきる
- カレーと一緒にご飯を入れる場合は、炊き立てのご飯を入れる
- カレーとご飯の容器を分けることもお勧め
スープジャーにカレーを入れる際は、食中毒を防ぐため、以上の点に注意して、上手にスープジャーを使いましょう!
保温性に優れた便利なスープジャー。
食中毒にならないためにも、スープジャーを正しく使って、お弁当でも美味しいカレーを食べたいですね!
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