毎日のように入るお風呂。
きれいなお風呂に入って疲れを取りたいですよね。
浴室に入る前に洗い入った後は換気扇をつける。
きれいな浴室を保つためにいろいろ工夫されていると思います。
こんなに気を付けているのに何やら黒いものや赤いものが残っていませんか?
その黒いものや赤いものこそ浴室の永遠の敵ともいえるカビです!!
カビは1種類だけではなく、実は奥が深い事をご存じですか?
カビを取るために漂白剤や除菌剤など買ってはいませんか?
これからは、いろいろな種類の漂白剤を買わなくても大丈夫です。
実は家のキッチンにある片栗粉でカビ取りができてしまうのです!!
片栗粉は食品なので安心して使えますね。
今回は浴室のカビの種類と片栗粉を使った強力なカビの落とし方、そして予防と対策をご紹介します。
浴室のカビは片栗粉で本当に取れるの!?やり方は?
1日の疲れをとる湯船。
湯船につかってホッと一息つく。
至福の時ですよね。
でもこんな安らいだ時に、ふたや壁のパッキンなどについている黒いものに気が付いたことはありませんか?
そんな黒いものを見つけてしまったら、せっかくのリラックスタイムなのに残念ですよね。
浴室はきちんと洗剤を使って洗っているし、お風呂上りに浴室換気をつけたり、窓を開けているのになぜか発生する黒いもの。
そうです、皆さんご存じのカビです。
実はカビと言ってもいろいろな種類があります。
カビの種類によっても除菌のやり方が変わってきます。
まずはカビの種類と特徴、そして片栗粉を使ったカビ取り方をご紹介します。
カビの種類
皆さんは世の中にどのくらいの種類のカビがいると思いますか?
驚いたことに現在知られているだけでも約3万種類もいるといわれているのです!!
その中でも今回は浴室でよく見かける2種類のカビについてお話していきます。
黒カビ
1つ目は浴室内でよく見かける黒カビです。
湿気の多い場所や気温の高い場所を好むので、浴室は格好の住みかと言えるでしょう。
また浴室に残った皮脂や髪の毛、石鹼カスをエサにして繁殖します。
黒カビは喘息やアレルギーを引き起こす原因にもなるともいわれているので注意したいですね。
赤カビ
赤カビは畑などの土に多く住み、特に麦やトウモロコシなどを好んでエサにして繁殖します。
黒カビと同じく湿度の高い場所を好み、湿気の多い場所なら金属やプラスティックの上でも増えてしまいます。
シャンプーの容器の裏側がヌルヌルしていることはありませんか?
それが赤カビです。
赤カビは食品にもつきます。
赤カビのついた食べ物を食べると食中毒の症状が出たり。免疫力が低下してしまうといわれているので気を付けましょう。
カビの特徴
カビは微生物の1種で、菌糸という糸のようなものでできています。
その糸の先が枝分かれして先端には胞子がついています。
その胞子が適した温度の場所、湿度の多い場所、皮脂や髪の毛などの栄養がある場所に飛んでいき、そこでまた菌糸を伸ばして増えていきます。
カビが繁殖しやすい温度は25℃~28℃、湿度は約80%と言われています。
まさに浴室ですよね!
目には見えていませんが、この条件が合う場所を求めて空中をさまよっているのです。
浴室に黒くついてしまったカビは根が深く簡単には取れません。
ではどのようにしたら取れるのでしょうか?
片栗粉を使ったカビ取り法
今現在、浴室内についている黒いカビはどうすれば取れるのでしょう?
すでについているカビは根が深く取れにくい強力なカビです。
特にゴムパッキンについている黒いカビは、取れにくいカビの代表的なものではないでしょうか?
これには時間をかけて洗剤を浸透させることが必要です。
ほとんどのカビ取り剤は、スプレーに入っている液体ですよね。
シュッとスプレーしただけだとそのまま流れてしまいます。
それでは漂白剤の効果は望めません。
そこで流れ落ちないように片栗粉を混ぜてペーストにし、カビに貼り付けて漂白剤を浸透させるのが効果的です。
準備するもの
必要なものは片栗粉、塩素系漂白剤、手袋そして洗面器の4つです。
塩素系漂白剤にはいろいろありますが、銘柄は特にこだわらなくても大丈夫です。
まずは手袋をはめてから始めましょう。
ご存じの通り、塩素系漂白剤は強い薬剤です。
臭いも強く、部屋を閉め切っていると気分が悪くなる場合もあります。
使うときには窓を開けるか、換気扇をまわすようにしましょう。
また皮膚につくと荒れてしまう方もいます。
手袋をはめるだけではなく、皮膚がでないように長そでの上着や長ズボンを着るのをお勧めします。
万が一、漂白剤が飛び散ることがあっても直接皮膚にはつかないので安心です。
ただ洋服についてしまうと色落ちする心配があるので、色落ちしても気にならない洋服を選びましょう。
作り方
洗面器に片栗粉と塩素系漂白剤を同じ割合で入れます。
次に手袋をした手でペースト状になるまでよく混ぜ合わせます。
使い方
作ったペーストをカビの生えている部分に塗ります。
中まで浸透させるために5分くらいそのままにしておきましょう。
仕上げ
時間を置いた後は、冷たいシャワーでペーストが残らないようによく流してください。
この時、先にペーストをはがしておくと洗い残しが防げて安心です。
注意点
片栗粉は温度の高いお湯を使うと固まる性質があります。
ペーストが残ったままの状態でお湯で流すと排水口や浴槽の排水部分が詰まる原因になってしまいます。
冷たい水で流せばほとんど問題はないのですが、ペーストを作った時に片栗粉の割合が多いと詰まる可能性があるので気を付けましょう。
その対策としては排水口にネットをかけておくと詰まり予防ができるのでお勧めです。
また塩素系漂白剤は時間がたつと効果が弱くなります。
ペーストは作り置きはしないで使いきれる量だけ作りましょう。
浴室のカビ取り剤は特徴を生かして効果的に使おう!!
多くのメーカーは、いろいろな対策に応じて様々な商品を売り出しています。
カビ取り剤もその一つで、たくさんの種類がお店に並んでいます。
今回はいろいろな洗剤の特徴を生かしたカビ取りのやり方をご紹介します。
塩素系漂白剤
ご存じとは思いますが、浴室のカビ取り剤はスプレー式の塩素系漂白剤が多く売られています。
黒くなっている場所を見つけたらシュッとスプレーするだけ。
それだけなので手軽に使うことができます。
ただ、期待しているほどの効果を発揮していない気がするのは、私だけでしょうか?
私の使い方はスプレーした後、浴室換気をつけてしばらく時間を置きます。
そのあとシャワーでカビ取り剤を流すのですが、そこにはまだ黒いカビが残っていました。
実はそこには使い方のポイントがありました。
私は浴室掃除をした後、すぐに見つけた黒いカビにカビ取りスプレーをかけていました。
濡れたままの状態でスプレーをかけていたのです。
水滴のついた状態の浴室では漂白剤は浸透している時間もなく、水滴と一緒に流れてしまっていたのです。
大切なことはスプレーする場所が乾いているかどうかでした。
スプレーをする前に浴室内を乾燥させる、または乾いたタオルで水滴をふくことがポイントだったのです。
こうすることで漂白剤がカビのついている部分に留まる時間が長くなり、浸透していくことができる。
浸透して初めて効果が期待できるのです。
酸素系漂白剤
次に酸素系漂白剤です。
多くの方は酸素系漂白剤と聞いてもすぐに思いつかないのではないでしょうか?
代表的なオキシクリーンやワイドハイターなどと商品名を聞くと身近にある洗剤だと気づくかもしれませんね。
こちらの特徴は、塩素系漂白剤とは違い臭いも少なく、肌に優しい事です。
粉末タイプのものが多いので、片栗粉と同じくペースト状にして使います。
この時、火傷しない程度のお湯で溶かしましょう。
お湯で溶いて作ったペーストをカビの部分に塗り、上からラップやキッチンペーパーで密着させます。
カビの状態にもよりますが、30分以上はこのまま置いておくと効果的です。
片栗粉との違いは水に溶けやすいことです。
水に溶けやすいということは、排水口のつまりの心配が少なくて安心ですね。
片栗粉と塩素系漂白剤のペーストは菌の深い頑固なカビに。
お湯で溶かした酸素系漂白剤のぺーストは菌の浅いできたばかりのカビにと、使い分けするのも1つの方法かもしれません。
重曹
重曹はアルカリ性の性質をもちます。
面白いことに汚れを落とすときは、この性質とは反対の酸性の汚れを落とすことができます。
例えば赤カビ。
体を洗った時に出る皮脂やボディーソープなどの石鹸カス、そして容器の裏についているヌルヌルとしたものが赤カビです。
普段の掃除に使うときは、床や浴槽に重曹を直接振りかけてスポンジでこすります。
壁などに使うときは、ぬるま湯100mlに小さじ1杯の重曹を溶かしてスプレーすると使いやすいですよ。
浴室はカビの予防と対策できれいに使いましょう!
ここまでは浴室のいろいろなカビの特徴やカビの取り方をお話してきました。
一生懸命カビ取りをしてきれいになったと思っても、予防と対策をしていない浴室には繰り返しカビが発生してしまいます。
では、どのようにすればカビの発生を予防でができるのでしょうか?
ここでは浴室のカビの予防と対策をご紹介します。
カビ対策
浴室の多くはカビの繁殖しやすい条件が揃ってしまっています。
反対に繁殖する条件をなくしてしまえば、カビは繁殖しなくなりますね!!
ではそれぞれの条件に対する対策を見ていくことにしましょう。
温度
カビが好む温度は25℃~28℃といわれています。
浴室を使った後は、だいたい室内がこの温度になっています。
まさに繁殖するには適温ですね!
カビが死滅するといわれている温度は50℃以上です。
そこでお風呂上りにシャワーの温度を1番高くして浴室全体にかけます。
この時に床や壁についた皮脂や石鹸カス、シャンプーなどの容器の裏などにもシャワーをかけると汚れも落ちて予防にもなります。
そのあとシャワーの温度を下げて一気に冷まします。
浴室内を冷やすことでカビが生えにくくなるのです。
湿度
約80%の湿度を好むカビ。
水気が残っていて温度が高いと湿度が上がるので、ふき取るのが確実な方法です。
やり方としてはマイクロファイバー素材などの吸収性のよいタオルで、床や壁、シャンプーなどの容器の下などをふきます。
また湿気はどんどんうえにあがっていくので天井はカビの格好の住みかになっています。
天井をふくのはなかなか危険で難しい事ですよね。
高い場所をふくにはフロアワイパーなどが便利です。
フロアワイパーにマイクロファイバーのタオルやワイパーシートを挟んでふくと怪我の心配もなく無理なくふくことができます。
しかし毎日この作業をするのは難しい方もいらっしゃると思います。
時間のないときは、浴室内の換気扇をつけておきましょう。
できれば24時間、換気扇をつけておくことをお勧めします。
電気代を心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、24時間つけていても1か月だいたい500円くらいで済むようです。
時間と手間を考えたら安いかもしれませんね。
汚れ
最後に栄養源となる皮脂や石鹸カス、髪の毛についてお話しします。
皮脂の汚れは、体や髪の毛を洗った時にでる汚れですね。
この皮脂の汚れと石鹸カスやホコリと混ざるとヌルヌルして、これがカビの栄養源になり繁殖してしまいます。
皮脂や石鹸カスなどは、温度のところでお話ししたように温度の高いシャワーで流すことができます。
シャワーで流した後、最後に排水口にたまった髪の毛やゴミなどを取り除けばカビの栄養源を取り除くことができるのです。
まとめ
- 浴室のカビの種類と特徴をしりましょう
- 浴室の強力なカビには片栗粉を使いましょう
- 片栗粉ペーストを作るときは注意事項を守りましょう
- 片栗粉は冷水で流しましょう
- カビ取り剤は浴室を乾燥させてから使いましょう
- 浴室のカビの繁殖を抑えましょう
恐ろしいことに浴室は、カビが繁殖するには最も適している場所だということがわかりました。
それでも入浴すれば毎回同じ条件を作り出してしまいますよね。
しかしこの条件とは逆の環境を作り出すことができれば、カビの繁殖を予防できることもわかりました。
いろいろな漂白方法や対策方法がありますが、ご自分に合った無理のない方法を見つけましょう。
そしてきれいで清潔な浴室にしていきたいですね。
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