あなたは、よもぎ蒸しをご存知でしょうか?
よもぎ蒸しは、韓国で民間療法として行われている美容健康法です。
「ハーブの王様」や「万病に効く薬草」とも言われている「よもぎ」を煎じて、その蒸気を下半身の粘膜に当てることによって、体が内側から温まる効果があります。
女性の方なら、実際にやったことがあるという方も多いのではないでしょうか?
産後ケアや生理痛緩和にも良いという話も耳にします。
しかし、よもぎ蒸しは副作用があって危険と言われていることも…。
よもぎ蒸しは本当に効果があるのか、何が危険なのか、気になりますよね…。
そこで、よもぎ蒸しにはどんな効果があるのか、なぜよもぎ蒸しは危険と言われているのかをまとめました!
不安に思っている方は、是非参考にしてみてください!
よもぎ蒸しの実際の効果は?危険性はあるのか?

まずは、よもぎ蒸しについて知っていきましょう。
よもぎ蒸しとは、今から1300年前の中国で楊貴妃が開発した美容療法であり、これが韓国に伝わったとされています。
よもぎ蒸しを行う際は、裸の状態で専用のマントで首から下を覆って、専用の椅子に座ります。
椅子の下で、よもぎの入ったお湯を沸かすことにより、蒸気を下半身の粘膜や皮膚に当てて行います。
下半身の粘膜は非常に吸収率が高いとされており、薬効成分を含んだ蒸気をあてることで、子宮や内臓組織に効果が期待できると考えられて利用されることが多いようですね。
では、実際のよもぎ蒸しの効果や、デメリットを一緒に見ていきましょう!
よもぎ蒸しの効果
よもぎ蒸しの効果には、以下の効果があります。
- 冷え性改善
- 老廃物の排出(デトックス効果)
- 代謝促進効果
- 婦人科系機能の改善
- ストレスの緩和
冷え性改善
よもぎの蒸気を直接体内に吸収することで、体の中からしっかりと温まることができます。
もちろん、血流が良くなるため、手足に血液がより多く巡ることで冷え性改善につながります。
よもぎには、体に蓄積された冷えを取る効果があり、体を温めてくれる効果が長く続くため、冷え性の方にはとてもおすすめです!
下半身の粘膜の吸収率が非常に高いと言いましたが、あなたはどれくらい高いかご存知ですか?
実は、下半身の粘膜から経皮的に吸収した場合は、腕の内側から吸収するより42倍も高いとされています!
私もそんなに高いの!?と驚いてしまいました…。
よもぎの薬効成分の効果が、期待できること間違いなしの数字ですよね。
よもぎ蒸しに挑戦することに抵抗がある方は、入浴剤としてもよもぎが良く使われているので、まずは入浴剤から試してみてもいいかもしれませんね!
老廃物の排出(デトックス効果)
なんと、女性に嬉しいデトックス効果もあります!
韓国では、よもぎ蒸しが体に蓄積された老廃物を排出してくれる効果があると言われています。
血液の巡りが良くなることで、リンパ液の循環も良くなり、肩こりの解消や疲労回復につながるようです。
むくみの改善も期待できるため、むくみやすい方や疲れ気味な方は、リフレッシュも兼ねて試してみてはいかがでしょうか?
大量の汗をかく時、皮脂腺から汗をかくことで、有害なミネラルも一緒に排出できる嬉しい効果もあります♪
代謝促進効果
血流が良くなるということは、基礎代謝も上がります。
代謝が上がることで、脂肪が燃焼されやすくなりますよね。
脂肪の分解や除去を促進する効果もあり、腸を整えるサポートをしてくれるため、太りづらい体質にしてくれます!
実際に、韓国で行われた実験では、継続的なよもぎ蒸しを実施した女性の体脂肪が減ったという結果が得られたそうです。
肌の新陳代謝も高めてくれたり、汗をかくことで毛穴のつまりが解消したりと美肌効果も…!
よもぎ蒸しを行うことで、より素敵な体になれそうですよね!
婦人科系機能の改善
血行が促進されることで、女性ホルモンの分泌が整えられることはご存知でしたか?
女性ホルモンのバランスが崩れると、気分が憂鬱になってしまいますよね。
特に生理前はホルモンバランスが崩れて、イライラしてしまうことも…。
よもぎ蒸しでは、女性ホルモンのバランスを整えてくれる効果があります。
ホルモンバランスを整えてくれることは、憂鬱な気分を改善してくれることにも繋がるため、非常に嬉しいですね!
また、よもぎは痛みや炎症を抑えてくれる効果も!
そのため、下半身の粘膜に直接作用することにより、婦人科疾患や生理痛、生理不順や更年期障害などの予防や改善、緩和が期待できます!
婦人科系のクリニックでも推奨されているくらい、効果が高いとされているそうですよ。
ストレスの緩和
よもぎの香りには、シネオールという成分が含まれています。
この成分は、興奮を司る交感神経を抑えて、副交感神経を強めてリラックスさせてくれる効果があります。
精神状態を落ち着かせてくれることで、日々の疲れも癒してくれそうですよね。
リラックス以外でも、よもぎには殺菌や防腐効果もあって、アロマテラピーにも利用されているほど万能な薬草です。
効果がないという噂は?
よもぎ蒸しは韓国で人気の民間療法ですが、実は東洋医学の中で効果が証明されていません。
「ホンマでっか!?TV」というテレビ番組の中で、よもぎ蒸しが紹介された際に、専門科の1人が「よもぎ蒸しには効果が無い」と発言したことがあります。
その影響により、よもぎ蒸しには効果が無いというイメージを世間に与えてしまったのかもしれません…。
しかし、韓国の研究では、天然由来の成分を摂取する事には効果がある事が証明されているため、効果はあります。
「治療の一環」というよりは、健康習慣や美容健康法として捉えて行うと良いでしょう。
副作用やデメリット
さて、よもぎ蒸しの良い効果をたくさんご紹介してきましたが、危険なデメリットはあるのか気になりますよね。
よもぎ蒸しの副作用には、頭痛、倦怠感、下痢などがあります。
しかし、これらの症状がすぐ内服する場合は、好転反応という体が良くなる前触れで出る症状の可能性があります。
好転反応と副作用の違い
好転反応は、血流が非常に悪い方や自律神経のバランスが乱れやすい方に起こります。
長くて2週間ほどで症状がおさまるので、安心しても良い症状です。
しかし、長く不調が続くようであれば、副作用の可能性大!
副作用は、薬の成分が自分に合っていない状態ですので、薬草の配合を見直したりすると改善されることが多いです。
好転反応には4つの特徴があります。
弛緩 反応 | 溜まっていた毒素や老廃物が急に巡回することで、器官が対応出来ずに倦怠感や発熱を引き起こす |
過敏 反応 | 血流が良くなって全身の壊れた組織を作り変えようとして、痛みやかゆみ、炎症が起こる |
排泄 反応 | 対外に溜め込んでいた毒素を一気に排出しようとして、下痢や吹き出物、発疹が起こる |
回復 反応 | 滞っていた血液や汚れが一時的に全身に回ることで、発熱や吐き気、腹痛、悪血を引き起こす |
どれも横になって安静に過ごすことや水を沢山飲むことで、早く治まります。
飲酒や夜更かしを避けることも大切ですよ!
ただし、2〜3日経っても症状が治まらない場合は、すぐに医療機関にかかるようにしてください。
火傷する可能性も
よもぎ蒸しが自宅で行うことが出来る、よもぎ蒸しキットが販売されていることはご存知ですか?
主に自宅でセルフキットのよもぎ蒸しを行った場合、火傷する危険性が高まります。
デリケートな部分に沸騰したよもぎの蒸気を当てるため、近すぎたり熱すぎたりすると火傷する危険が…。
無理に温度を上げず、心地いいと思う温度で行うことが大切です。
サロンなどの専門家が施術する場合には、温度調節が適切に行われているところがほとんどなので、火傷の危険性は低いでしょう。
しかし、サロンで火傷する可能性が無いという訳では無いので、万が一火傷した場合にはすぐにスタッフに言いましょう!
よもぎ蒸しで逆効果!アレルギー持ちは避けるべき!

よもぎ蒸しの効果や危険性について紹介しましたが、よもぎ蒸しを絶対にしない方がいい人がいます。
それは生理中だったり妊娠してる可能性がある方だったり、体を温めることで逆効果になる方だったり…。
その中で絶対にやめた方がいいのは、アレルギー持ちの方です。
アレルギー持ち
よもぎ蒸しには、よもぎや薬草を使っているのでキク科アレルギーの人は絶対にやめておきましょう。
事前にアレルギー検査をして確認することで、危険を回避できるので、アレルギーの心配がある方はよもぎ蒸しをする前に、アレルギー検査に行くことをおすすめします!
また、よもぎだけでなく、よもぎ蒸しに使用される椅子や壺にも注意!
椅子などがプラスチックでできていると、ホルムアルデヒドという成分が含まれている場合が多く、シックハウス症候群になる危険も…。
本来のよもぎ蒸しは、黄土で作られた壺や椅子を使用しているため、その危険はありません。
その黄土が本物かどうか確認することも、危険を回避する1つのポイントです。
また、アレルギーを持っていない方でも、注意してほしい方は次のような方です。
高血圧・不整脈・心疾患の方
高血圧や心疾患を患っている方は、体内を温めることで血圧が更に上がってしまうため、注意してください。
健康になるはずが、逆効果になってしまい倒れてしまう、なんてことになるのは嫌ですよね…。
もし、どうしてもよもぎ蒸しをしたい場合には、担当の医師の方と相談しましょう。
生理中
よもぎ蒸しには、生理痛を緩和してくれる効果がありますが、生理中に行うのはやめましょう。
生理中は体も心もデリケートになるため、よもぎ蒸しを行うと刺激が強すぎることがあります。
また、衛生的にも良くないため、断るお店も多いそうです。
よもぎ蒸しを行う場合は、生理が終わった後に行うことをおすすめします!
妊娠中や妊娠の可能性がある方
よもぎには「ツヨシ」と呼ばれる成分が含まれています。
この成分は、子宮収縮を促進させるはたらきを持つため、妊娠中には良くないと言われていることが…。
また、体を過度に温めると、胎児が低酸素状態になってしまう場合があります。
特に、妊娠初期だと断るお店が多いです。
どうしてもしたい!という方は、担当の産婦人科医と相談してから行うと良いでしょう。
よもぎ蒸し効果は妊活にもいい!効果的な頻度は?

よもぎ蒸しを妊娠中に行うことはおすすめしませんが、妊活中に行うことはおすすめします!
では、よもぎ蒸しは、なぜ妊活中には効果的なのでしょうか。
妊活に良い理由
まず、妊活の障害となるものとして、体の冷えやストレスによるホルモンバランスの崩れが挙げられます。
体の冷えによって、卵子の育ちが悪くなってしまったり、着床しにくくなってしまったりしてしまいます。
また、女性ホルモンが低下すると、妊娠しにくくなってしまいますよね。
そこで、よもぎ蒸しの効果を思い出してみましょう。
よもぎ蒸しのご紹介した効果の中に、血行促進や女性ホルモンを整えてくれる効果がある、とご紹介しました。
よもぎ蒸しを行って、基礎体温を上げることやリラックス効果があることで、より妊娠しやすい体に導いてくれるでしょう。
タイミングや頻度
効果的なタイミングは、生理終了後から排卵日までの間です。
排卵前の低温期に行うことで、子宮内膜が厚くなり、妊娠しやすい体になるでしょう。
しかし、排卵後の高温期に行ってしまうと、過剰に血流が促進されてしまい、着床が維持できなくなる可能性が高まるため、高温期はさけましょう!
理想の頻度は、生理終了直後に1回行い、そこから排卵日までに1回行う合計2回です。
頻度を多くすればするほど、効果があるというわけではないので、注意が必要ですね。
頻度は少なくても、定期的に続けることで、効果があるので無理しない程度に続けましょう。
体質の改善には、一般的に1ヵ月~3か月かかるといわれていますので、気長に効果が出ることを待ってみましょう♪
まとめ

- よもぎ蒸しの効果には、冷え性改善やデトックス効果、代謝促進効果、婦人科系機能の改善、ストレスの緩和などがある
- よもぎ蒸しの効果は医学的に証明されていないが、健康には良い
- よもぎ蒸しには、副作用や好転反応が出たり、火傷する危険がある
- よもぎ蒸しは、アレルギー持ちの方や持病持ち、妊娠中・生理中の方は危険なため、控えた方が良い
- よもぎ蒸しは、妊活にとても良い効果がある
- よもぎ蒸しの頻度は月に1~2回が理想的
よもぎ蒸しの効果は、女性に良いことばかりでしたね。
妊活中の方は、焦らずにゆっくり体質を変えていきましょう。
もちろん、男性でも冷え性改善や代謝促進効果はあるので、おすすめします!
今までよもぎ蒸しを試したことがない人も、よもぎ蒸しの危険性や効果についてよく理解した上で、チャレンジしてみてください!
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