肌寒い季節になると、温かい鍋料理が食べたくなりませんか?
鍋料理の中でも、「すき焼き」は大人にも子供にも人気なメニューの1つ。
少し贅沢な気分が味わえて、身も心も温まる料理ですよね。
お肉をメインに、野菜や豆腐などの様々な具材を楽しむことができます。
特に甘辛いお肉を、トロトロの卵に付けて食べる瞬間が私は大好きです…!
そんなすき焼きですが、具材を入れる正しい順番はご存知ですか?
具材を入れる順番を意識するだけで、簡単に美味しいすき焼きを作ることができます。
また、すき焼きについて調べてみると、地域によっては入れる具材や作り方が違っていて、新しいすき焼きの楽しみ方を見つけることができました。
今回は、すき焼きの具材を入れる順番や作り方、具材の変わり種などをご紹介するので参考にしてみてください!
すき焼きの具材を入れる順番は?作り方をご紹介!

すき焼きの作り方は、関東と関西で違うことをご存知ですか?
どちらも牛肉を焼いてから味付けをして、他の具材を入れて煮込んでいきます。
違いは割り下を使うかどうかです。
割り下とは、醤油やみりん、酒、砂糖などの調味料とだし汁を、あらかじめ合わせて作っておいた煮汁のことを指します。
関東では、割り下を先に入れて具材を煮込んでいきますが、関西では割り下を使わずに、鍋に直接醤油や砂糖を入れて、後から水や酒で味を調節していきます。
他にも、ザラメを敷いた上に肉を置いて焼いて、ガリガリとした食感を楽しむ京都風の作り方があります。
関東風すき焼きの作り方
関東風のすき焼きは、前述したようにあらかじめ作ってある割り下を使うため、簡単に作ることができます。
作り方は以下の通りです。
- すき焼き鍋とは別の鍋に、酒やみりん、醤油、砂糖、だし汁などの割り下の材料を入れて、煮立ったら火を止める。
- 牛脂をすき焼き鍋で火にかけて溶かした後、長ネギを入れてこんがりと焼き、牛肉を加えて軽く焼く。
- 1で作った割り下を加えて、具材を入れてひと煮立ちさせる。
- 春菊を加えてさっと煮た後、具材を卵に絡めて食べる。
割り下の有名な黄金比はこちらです。
醤油100cc、みりん100cc、酒100cc、砂糖30g
今回は割り下を作る前提の作り方ですが、市販の割り下を使うことでもっと簡単に作ることができます!
関西風の作り方よりも牛肉をしっかり焼かないため、まろやかになります。
また、割り下で煮込んで食べるため、味が変化しにくく、安定した美味しさを味わうことができるでしょう。
時間が経って味が濃くなった場合、水や酒で調節すると良いでしょう。
関西風すき焼きの作り方
以下の手順が関西風のすき焼きの作り方です。
- 牛脂を火をかけた鍋に入れて溶かした後、牛肉を広げて焼く。
- 牛肉の赤みが残る程度に焼けた後、牛肉全体に砂糖を振りかける。
- 酒、醤油を鍋に加える。
- 牛肉を鍋の端に寄せて、白菜やネギなどの水分が多い野菜から先に入れる。
- その他の具材を入れて、野菜から出た水分で煮込む。
- 最後に酒や水で味を調節し、春菊を入れて軽く煮る。具材を卵に絡めて食べる。
関西風すき焼きでは、定番の具材の中に白菜があります。
野菜を入れる際は白菜の芯が1番下になるように入れると、しっかりと火が通り、美味しくなるので意識してみてください!
また、関西風は割り下を使わずに、調味料で直接味付けをするので、自分の好みの味に調節しやすい点が良いですね!
牛肉にかける砂糖は、お肉の表面が隠れるくらい入れるので、焦げないよう注意しましょう。
具材を入れる順番
作り方でご紹介したように、野菜を入れる時は水分が多く出るものから入れましょう。
豆腐やしらたきなど、味をより染み込ませたい具材も先に入れることで、美味しくなります。
見栄えを良くしたい場合は、具材を入れて形を整えた後、蓋をして蒸し煮にすると綺麗に仕上がるため、おすすめです。
また、牛肉は焼いた後、最初と最後の2回に分けて鍋に入れるとより美味しくなります。
なんで分けて入れるの?と思うかもしれません。
最初に入れる牛肉は、割り下や鍋の汁にお肉の香ばしさや旨みを出すために入れます。
最後に入れるお肉は、最初に入れたお肉とはまた違った柔らかさを楽しめるので、ぜひやってみて下さい!
すき焼きの具材は何を選ぶ?定番の食材をご紹介!

定番のすき焼きの具材は以下の通りです。
- 牛肉
- 焼き豆腐
- 白菜
- 長ネギ
- しいたけやえのきなどのきのこ類
- しらたき
- 春菊
牛肉
牛肉は、赤身が多い場合加熱しすぎると硬くなってしまいます。
そのことから、肩ロースやリブロースなどの脂身が多い牛肉を選びましょう。
量は1人あたり男性で200g、女性で150gを目安に買うことをおすすめします。
すき焼き肉はしゃぶしゃぶ用のお肉でも代用可能です!
ただし、お肉の厚さが薄いので物足りなさを感じるかもしれません…。
お肉のしっかりとした食感が好きな方は、すき焼き用の厚めのお肉を選んだ方が美味しく感じると思います!
お肉が大きい場合はお好みの大きさに切るのもいいですね。
焼き豆腐
焼き豆腐は、通常の豆腐より崩れにくくて鍋にピッタリの食材です。
特に味が染みた焼き豆腐はとても美味しいですよね…。
お肉の次に好きな具材です!
焼き目がついていて、見た目でも食欲をそそられる具材になります。
キッチンペーパーで水気を切った後に、お好みの大きさに切る事で、煮汁が薄まらないようになるため、意識してみてください!
白菜
お肉もたっぷり食べたいけど、野菜も食べたい!という時にぴったりな白菜。
野菜なのにボリュームもあり、とても満足感が得られます。
煮汁をよく吸った白菜は、トロトロになって格別です。
特に固くて白い部分は、煮込めば煮込むほど味が染みて美味しいですよね!
関西風すき焼きの作り方では、必ずと言っていいほど食材の中に入っています。
白菜の入ったすき焼きを食べたことがない!という方は是非チャレンジしてみてください!
白菜を縦に半分切った後、葉の部分はざく切りに、白い部分はそぎ切りにして使いましょう。
長ネギ
こちらも鍋に欠かせない具材、長ネギ。
トロトロに煮込んだ長ネギは甘くて美味しいですよね!
長ネギを焼いてから煮込む関東風すき焼きは、長ネギの香ばしい香りが引き立てられて、長ネギ好きには堪りません。
鍋では、1cm〜2cmの長ネギを斜め切りにして煮込みます。
きのこ類
きのこ類の中でも鍋には、しいたけやえのきを入れる方が多いのではないでしょうか。
しいたけは、あの肉厚でぷりっとした食感が癖になりますよね。
味が染み込んでいると特に美味しく、食べ応えもバッチリ。
えのきはシャキシャキとした食感があり、しいたけとはまた違った美味しさがあります。
甘辛い煮汁がえのきによく絡んでいて、ついつい頬張りたくなりますよね。
きのこを入れると、きのこの旨味がよく出た煮汁にもなり、最高の具材になります。
しいたけはキッチンペーパーで水分を取り、軸をとって切り込みを入れたり、飾り切りをすると見栄えが良くなるでしょう。
えのきは石づきを切った後、お好みの長さに切ってほぐしてから入れてください。
しらたき
下処理をする手間がありますが、味が染み込んだしらたきは鍋料理に必ず入れたいですよね。
カロリーも低くて、ダイエットしたい方はしらたきを多めに入れると良いと思います!
しらたきのアクやえぐみがお肉の味に影響するため、しっかりとした下処理をすることと、お肉から少し離れた場所に入れることをおすすめします。
水と一緒に火にかけて、沸騰後2分~3分程度茹でます。
ザルで水気を切って下処理は完成です。
長さはお好みで切りましょう!
春菊
春菊はほろ苦く、独特な風味が好きという方も多いのではないでしょうか。
緑色が加わることで、彩りもよくなり、良いアクセントになる具材です。
加熱しすぎると春菊の栄養が逃げるため、注意してください!
葉と軸にわけて3等分に切ります。
食べる直前に火を通すと美味しくいただけます。
すき焼きの具材に変わり種食材を!おすすめ6選!

あなたは、変わり種具材をすき焼きに入れたことはありますか?
私は定番具材の入れたすき焼きしか食べたことがありませんでした…。
変わり種具材には何があるか調べた結果、意外な具材が次々と出てきました。
そんな変わり種具材を今回は6つ紹介します!
豚肉
すき焼きには牛肉じゃないの!?と驚く方も多いかもしれません。
実は、豚肉もすき焼きに合う具材です。
北海道や新潟などの東北では、「豚すき」として親しまれているそうです。
私は豚のすき焼きは食べたことがありませんが、確かに想像してみれば美味しそうですよね!
牛肉より安価でお財布にも優しいため、気軽にチャレンジすることができます!
鶏肉
豚肉のすき焼きがあるなら、鶏肉のすき焼きである「鶏すき」もあります。
愛知県では名古屋コーチンを使った鶏すきを「ひきずり」と呼んでいるそうです。
滋賀県や奈良県でも鶏すきは親しまれており、すき焼きの甘辛い煮汁に合うこと間違いなしですよね!
牛肉や豚肉では脂っこくて少し胃もたれがする…という方、あっさりとした鶏すきはいかがでしょうか?
鶏すきをする際は、鶏もも肉が1番おすすめです!
白身魚
すき焼きに白身魚!?とびっくりする方も多いでしょう。
私も魚を入れる発想が無かったため、びっくりしました…。
ブリやサワラなどの冬が旬の魚を入れるご家庭が多いそうです。
お肉が苦手な方は、魚を入れたすき焼きを食べて温まるのもいいかもしれませんね。
他にも牡蠣やエビ、カニなどを入れる海鮮すき焼きもあり、海鮮好きの方にはとても嬉しいすき焼きですね!
トマト
最近ではお店でも、トマトを入れたすき焼きが提供されていることはご存知ですか?
それ程、すき焼きと相性がいい具材として広まってきています。
トマトは加熱することで甘みが増して、さっぱりとした味わいになります。
トマトを煮崩れしないようにざく切りにして、食べる直前に入れると美味しいとのこと…。
トマトを加えてどんな味になるか、気になりますよね…!
私もトマトすき焼きを食べてみたくなりました!
餅
餅をメインにして食べる、「餅入りすき焼き」という子供に人気なすき焼きがあります。
餅は満腹感が得られ、甘辛い煮汁に絡めて食べることを想像するだけで、お腹が減りますね…。
薄くスライスされたスライス餅は、直ぐに火が通るためおすすめです。
餅をオーブントースターなどで焼き目をつけた後に入れると、餅の香ばしさが増します。
煮崩れさせたくない方は、餅巾着を入れてもいいかもしれませんね。
ジャガイモ
甘辛いすき焼きには、ジャガイモも合いそうですよね。
肉じゃがのような味わいになって、美味しく食べることが出来るでしょう。
じゃがいもは、食べやすい大きさでくし切りにした後、水にさらしてから入れます。
また、煮崩れしやすいので、メークインを選んだり、レンジで5分程加熱してからいれたりと工夫すると良いでしょう!
まとめ

- すき焼きには関東風と関西風があり、割り下を入れるかどうかの違いがある。
- すき焼きの具材を入れる順番は、水を多く出す野菜類から入れて、春菊を入れる。
- すき焼きのお肉は、最初と最後の2回に分けて入れるといい。
- すき焼きの定番の具材には、牛肉や焼き豆腐、白菜、長ネギ、きのこ、しらたき、春菊がある。
- すき焼きの変わり種具材は、鳥肉や豚肉、魚などがある。
すき焼きの作り方や具材には色んなものがある事が分かりましたね。
すき焼きの具材を入れる順番は、意識しなくても美味しく出来ますが、意識することでより美味しくなります。
入れる食材の特徴によって、入れる順番を考えていきましょう!
また、変わり種具材を入れたり、作り方を変えたりして、すき焼きの新しい楽しみ方を見つけてみてください!
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