あなたは、自宅で冷たい飲み物を飲む時には氷を入れますか?
自動製氷機付きの冷蔵庫だと、手軽に氷が使えてとても便利ですよね。
しかし掃除をしないまま使っていると、製氷機で作った氷にカビが混ざってしまうことがあります。
「久しぶりに製氷機で氷を作ろうと思ったら給水タンクが黒ずみ、氷には黒い斑点があって驚いた」
「製氷機に水垢がこびりつき、ぬめぬめしている」
そんな経験はありませんか?
最近では、カビが体内に入るとさまざまな病気の原因になることがわかっています。
製氷機のフィルターにカビが生えたまま氷を作ると、氷にカビがついていたり、嫌な臭いのする氷になってしまいます。
そこでこの記事では、製氷機のフィルターの掃除方法や、カビを防いで清潔な氷を作るポイントを解説します。
カビはどうして発生するの?製氷機が汚れる原因とは?

まずカビについて知っておきましょう。
そこでこの記事では、製氷機のフィルターの掃除方法や、カビを防いで清潔な氷を作るポイントを解説します。
カビの生育には、温度・湿度・栄養・酸素などの条件が必要です。
カビは通常0〜40℃の範囲で生息可能と言われていますが、種類や生育環境によっては、0℃以下や40℃以上でも繁殖可能なものが存在します。
製氷機の給水タンクは冷蔵庫内に設置されており、そこの温度は3〜5℃。
先述した通り、カビは10℃以下の環境でも繁殖できるので、もちろん給水タンクの中でも空気中のカビ菌は増殖します。
冷蔵庫内に食べ物による汚れや、湿気による水分がたまっていることがありますよね。
すぐに掃除をすれば問題ないのですが、「面倒くさいし、別にそのままでいいや」と放置するのはキケン!!
汚れや水分は、カビの栄養源となります。
これが製氷機のフィルターにカビが生える原因です。
つまり、庫内が汚れたらその都度綺麗にすることが、カビ抑制の第1歩です。
※カビは湿度60%を超えると繁殖しやすくなると言われています。つまり湿度を下げられればカビの抑制に効果的ですが、製氷機内の湿度を下げることは難しいでしょう。
また同様に、製氷機内の酸素をなくすことは現実的にありえないので、今回のカビ対策としては省きます。
製氷機のフィルターを掃除する方法とカビの落とし方

冷蔵庫の取扱説明書の多くには「製氷機は、週に1回は掃除をしてください」と明記されていることが多いです。
「週1で掃除なんて忙しいからできない!」と思うかもしれませんが、それほど難しくないので是非実践してみてくださいね。
お掃除は、中の製氷皿や給水タンク、パイプなど、取り外せるものは取り外し、柔らかいスポンジで優しくこすり、水洗いするだけです。
水垢などの汚れが気になる場合は、スポンジと中性洗剤で軽く洗い、水でよくすすげばOKですよ。
この際、汚れが気になるからと言って、ブラシを使ってゴシゴシ洗うのは厳禁!!
プラスチックに傷がつくと、その部分にカビが発生した時に落としづらくなってしまう可能性があります。
また、傷によって氷が取り外しにくくなることもありますので、注意してくださいね。
クエン酸を使えば安心安全に掃除ができる!!

カビがそこまで酷くない場合や、作った氷に洗剤が残っているのかが不安に思われる方は、クエン酸を使って洗うこともおすすめします。
クエン酸は無色無臭の安全な酸性のため、アルカリ性である水垢には効果抜群です。
- 水 300ml
- クエン酸 大さじ3
- 食紅 少々
これらを全て混ぜ、給水タンクに入れ、普通に氷を作るだけでOKです。
食紅を使うことにより、色が付いた状態はクエン酸水であるという目印になります。
何度かそのまま氷を作り、色付き氷ではなく透明な氷が作れるようになったらお掃除完了。
いつも通り氷を使って大丈夫です。
この手順で行うことにより、給水タンクの水垢や製氷機の汚れもきれいにすることができます。
カビ掃除にキッチンハイターを使う時のポイント

カビ掃除と言えば、ハイターを思い浮かべる方も多くいらっしゃるでしょう。
しかしカビを落とそうとハイターを使用すると、匂いが残る可能性があるのであまりおすすめしません。
ハイターの匂いが付いた氷を使うのは嫌ですよね。
ただ、
「水洗いや中性洗剤だけでは汚れが落ちるか不安」
「頑固な水垢がどうしても落ちない」
という場合は、キッチンハイターの使用を検討してもいいでしょう。
- 水 5リットル
- キッチンハイター 約50ミリリットル(キャップ約2杯)
ハイターを水で薄め、給水タンクを約2分漬け置きします。
その後、流水でしっかり洗い流すことがポイントです。
給水タンク掃除とフィルター交換のタイミングは?

「気がついたら汚れていた!」
とならないように、給水タンクの掃除は週に1回とお話ししてきました。
給水タンクが清潔に保たれていると、給水タンクを通るパイプや氷を作る製氷機内もカビが発生しにくくなるので、毎週掃除をする習慣をつけておきましょう。
また、メーカーが推奨するフィルターの交換時期は、2~3年とされています。
給水タンク内にカビが生えている場合は水洗いすればOKですが、フィルターにカビが繁殖している、目詰まりしている、破れている場合は要注意です。
そもそもフィルターは消耗品だと考えましょう。
フィルター部分だけで販売されているので、3年以上変えていない、劣化しているという方は早めに交換を検討した方が良いでしょう。
メーカーによってフィルターの形が違うので、交換前によく確認してくださいね。
給水タンク以外の製氷皿と貯氷タンクは、そこまで頻繁に掃除する必要はありませんが、年に1回ほどのお手入れはしておきましょう。
中の氷を捨て、パーツを取り外し、優しく水や中性洗剤で洗うだけでOKです。
水道水以外で氷を作った場合は掃除もよりこまめに

製氷機の掃除は週に1回とお話してきましたが、それはあくまで水道水を使用している場合の話です。
ミネラルウォーターや浄水器を通した水を使って、氷を作っている人も多いのではないでしょうか。
水道水にはカルキ、つまり次亜塩素酸カルシウムという石灰が含まれています。
このカルキが微生物を殺菌してくれる役割を担っています。
つまりミネラルウォーターや浄水器を通した水より、水道水を利用した方がカビの発生を抑制できるということですね。
水道水以外を利用する場合は、週に2~3回程を目安に掃除をするといいでしょう。
また、水以外のウーロン茶やコーヒー、ジュースで氷を作った場合も同様です。
まとめ

- カビは製氷機内の汚れや、湿気による水分が原因で増殖する
- 製氷機の掃除は週に1回、パーツを取り外して優しく水洗いだけでOK
- クエン酸を使用した掃除もおすすめ
- ブラシを使って強く洗うのはNG
- ハイターの使用はあまりおすすめしない
- 給水タンク以外の掃除は年1回程度
- フィルターの交換は2~3年ごと
- 水道水以外を使用する場合は週2~3回を目安に掃除
製氷機のフィルターに発生するカビのお掃除について、たくさん知ることができましたね。
水道水を使用する場合は週1回、それ以外の場合は週2~3回程度のお掃除がおすすめです。
こまめに掃除する習慣をつけ、清潔で美味しい氷ライフを送りましょう!
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