梅雨や台風の多い時期になると体調が悪くなる、と感じることはありませんか?
頭痛やめまいがしたり、なんとなく体がだるかったり…
もしかしたら、それは気象病かもしれません。
天候に左右される気象病。
私自身、雨が降る前や前日に雨が降った晴れの日に、頭痛の症状が強く現れます。
ママ友の間でも同じような症状を抱える人が多く、梅雨時期には「今日は頭痛、大丈夫?」が挨拶替わりになっていました。
仕事や幼稚園のお迎えなど、どうしても休むことができない状況での頭痛は辛いですよね。
そんな私たちの救世主になるかもしれないのが、コーヒーです!
普段からコーヒーを飲む人も多いと思います。
そのコーヒーがなぜ、気象病の頭痛に効果があるのでしょうか。
これから詳しく説明しますので、頭痛に悩むあなたは必見です!
気象病の頭痛にコーヒーが効くと言われるのはなぜか?
気象病の頭痛にコーヒーが効く理由。
それはコーヒーのカフェインが頭痛に効果があると言われているからです!
え?カフェインがどうして?と思いますよね。
カフェインの効能の中には、血管を収縮させる作用があります。
どうやらその効能が関係しているようです。
なぜ血管を収縮させる作用が効くのかは、気象病によって引き起こされる頭痛の種類にありました。
気象病とは?
気象病とは、頭痛やめまい、疲労感、関節痛、吐き気、喘息など、気温や気圧の変化が原因で起こる不調の総称のことを指します。
症状がでるタイミングは、雨が降り出してからでる人、天気が崩れる前にでる人、台風が上陸する1~2日前にでる人、と人それぞれです。
また、低気圧の時だけでなく、天気が回復して気圧があがると症状がでる人もいます。
詳しくは解明されていませんが、気圧の変化による自律神経の乱れや内耳のむくみが原因ではないかと考えられているようです。
気象病で起きる頭痛の多くが片頭痛
頭痛には片頭痛と緊張性頭痛があり、気象病では片頭痛が多いとされています。
片頭痛は、こめかみや目の周りにズキズキと脈を打つような痛みが現れることが特徴です。
片側が痛む場合が多いですが、両方痛むこともあります。
ストレスや過労などで脳の血管が拡張し、周囲の三叉(さんさ)神経を刺激するので炎症が起こり、痛みがでると考えられています。
このようなことから、カフェインの血管を収縮させる作用に効果があるとされているのですね。
カフェインの過剰摂取には要注意!
いくらコーヒーに効果が期待されているとしても、過剰摂取してはいけません。
カフェインには副作用もあります。
コーヒーは、適切に摂取すれば、がんを抑えるなど、死亡リスクが減少する効果があるという科学的データも知られていますが、カフェインを過剰に摂取し、中枢神経系が過剰に刺激されると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠が起こります。消化器管の刺激により下痢や吐き気、嘔吐することもあります。
長期的な作用としては、人によってはカフェインの摂取によって高血圧リスクが高くなる可能性があること、妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性が報告されています。
引用 農林水産省
農林水産省のサイトでも、カフェインの過剰摂取への注意喚起がされていました。
カフェインの取りすぎは体にも悪影響を及ぼします。
1日の摂取量を守るようにしましょう。
コーヒーもたくさん飲むのではなく、自分がリラックスできる量を飲むようにするといいかもしれませんね。
気象病のつらい頭痛は安静にして冷やすとラクになる
気象病で引き起こされる頭痛は片頭痛が多いことがわかりました。
つまり、気象病の頭痛には片頭痛の対処法が使えるということです。
片頭痛の時は、安静にして痛む場所を冷やすと頭痛をやわらげることができます。
物理的に冷やすことで血管の収縮をうながす、ということですね。
冷やす箇所
額やこめかみ、首の後ろ、首筋の血管などです。または、自分が気持ちいいと思う場所を冷やします。
冷やす時には、冷却シートやアイスノンのような保冷剤が便利です。
保冷剤は冷たすぎる!と感じるあなたは、冷たくしたタオルを使ってみるといいかもしれません。
便利グッズ
冷却シートも便利ですが、首の後ろに貼ると髪の毛を巻き込んでしまったり、動くと剥がれそうになったりしたことはありませんか?
何度も上から押さえつけるのは面倒ですよね。
そんな時にはネッククーラーやネックアイスバンドが使えます!
首にかけるタイプなので、保冷剤のように片手が塞がることもありませんし、冷却シートみたいに動いて剥がれる心配もありません。
仕事中にも使える便利グッズです。
状況に合わせて、冷やす方法を選んでみてくださいね。
安静にするときは
片頭痛が起きているときには、視覚や聴覚、嗅覚などが敏感になっています。
休む場所はカーテンを閉めたり、照明を暗くしたりして、刺激になるものをシャットアウトしましょう。
物音に敏感になっているなら耳栓をするのもお勧めです。
それでも治まらないなら薬を服用する
どうしても頭痛が治まらないなら、薬を服用するのも有効な手段です。
ただし、気象病の頭痛は市販薬が効かないこともあるので要注意!
効果があるものを探すか、もしくは、病院へ行って片頭痛用の薬を処方してもらうのもいいかもしれません。
薬を飲むことに抵抗があるあなたは、漢方薬にも気象病に効くものがあるので、漢方を扱っているところに相談してみましょう。
気象病には頭痛薬のほかに、吐き気止めや酔い止めが効く場合もあるようです。
薬を服用しても痛みが治まらない場合は、我慢せずに病院を受診することをお勧めします。
日頃から気象病の頭痛を起こりにくくする対策をしよう
誰だって頭痛は起きないほうがいいですよね。
運動不足や生活習慣の乱れ、慢性的なストレスは頭痛を誘発する原因となります。
普段から対策を行うことで気象病になりにくい体を作っていきましょう。
体質を改善し、自律神経を整えることが気象病の頭痛対策に繋がるのです。
耳つぼマッサージ
耳の周りの血行が悪くなると、内耳がむくんで気象病を起こしやすくなります。
マッサージは症状が出る前に行った方が効果的なので、頭痛が起こりそうだなと感じたら、耳つぼマッサージをしてみてくださいね。
やり方は簡単です。
- 耳を軽くつまみ、上・下・横に5秒ずつ引っ張る
- そのまま軽く引っ張りながら、後ろに向かってゆっくり5回まわす
- 耳を折り曲げ5秒間キープする
- 耳全体を掌で覆い、ゆっくり円を描くように後ろに向かって5回まわす
マッサージをすると、耳が温かくなるのを感じると思います。
この方法は予防にも繋がりますので、朝・昼・晩1回ずつ、まずは1カ月程度続けてみましょう!
自律神経を整える
自律神経を整えるには、生活習慣を見直すことが必要です。
朝、時間がないからといって朝食を抜いていませんか?
湯船に入るのが面倒でシャワーだけで済ませていませんか?
これらの行動は自律神経を乱れさせる原因となってしまいます。
バランスのよい食事
朝・昼・夜、きちんと食べましょう。
人によって頭痛を誘発する食べ物(主な例として、赤ワインやチョコレート、チーズ、ハムやサラミなど)があるので、注意が必要です。
十分な睡眠
寝不足の状態が続くと、自律神経のバランスが崩れます。
また、寝不足でも頭痛が起こるので、睡眠はしっかりとるようにしましょう。
半身浴
半身浴には、新陳代謝の活性化やむくみ改善などの効果があるので冷えに悩む方にもおすすめです。
半身浴を行うときには、いくつかポイントがあります。
- 食後すぐや飲酒後、体調不良での半身浴はNG
- 半身浴をする前に水分補給をしておく
- お湯の温度は38~4℃、量はみぞおち辺りまで
- 入る前にはかけ湯をして体を慣らす
- 半身浴の時間は20分程度を目安に
- 半身浴中は肩を冷やさないよう、タオルをかける
- 途中でも水分補給をする
水で濡らしたタオルを頭や首にあてると、のぼせ防止になります。
長時間の入浴が苦手な方はいきなり無理をしてはいけません。
回を重ねるごとに少しずつ時間を長くするなどして、徐々に半身浴に体を慣らしていきます。
毎日続けるのが難しいときは、週末や休みの日など、時間がとれるときにチャレンジしてみましょう。
ストレスを解消する
ストレスは溜めていいことはありません。
溜まりすぎると、自律神経の働きだけでなく、ホルモンバランスにも悪影響を及ぼします。
ウォーキングやストレッチをする、料理をする、歌を歌うなど、自分の好きなことをやって、日頃からガス抜きをすることが大切です。
気象病に悩んでいるあなたは、これらの対策を試してみてくださいね。
まとめ
- 気象病の頭痛にはコーヒーのカフェインが効果あり
- 気象病が原因で起こる頭痛は片頭痛が多い
- 片頭痛は血管が拡張されることで痛みが起こる
- 対処法はコーヒーのほかに、冷やすことも効果的
- 暗くした静かな場所で安静にしよう
- つらいときは無理をせず、薬を服用することも考える
- 自律神経を整えることが大切
- 耳つぼマッサージや生活習慣を見直すなどをして気象病になりにくい体にしよう
コーヒーは自動販売機やコンビニでも売られていて手軽に買うことができますので、手元に薬がないときの対処法として覚えておくといいですね。
対処法は頭痛が酷くなる前に行うと効果的です。
自分に起こる頭痛がどういった特徴を持っているかを知ることも重要と言えます。
知ることによって、より対策も具体的に行えるようになるのです。
日々の生活習慣を見直し、気象病になりにくい体にしましょう!
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