あなたは普段、布団をどのようにお手入れしていますか?
天気のいい日に外に干す。
ふかふかになって気持ちよく眠れますね。
さらに日光消毒と言われるように、乾燥させるとダニ退治にも効果があると言われています。
毎日、外で乾燥できるといいのですが、天気の関係や生活リズムの違いもあるので、なかなか難しいですよね。
そこで便利なのが布団乾燥機です!
天候に左右されず、好きな時間に使うことができます。
乾燥させることを利用してダニ退治機能も付いている布団乾燥機もあります。
しかし残念なことに布団乾燥機の使い方によっては、ダニに効果ないと言われているのです!
ダニ退治という機能なのになぜ効果ないと言われるのでしょう?
今回は布団乾燥機のダニ退治機能が効果ないと言われている原因と、効果のある使い方をご紹介します。
布団乾燥機はダニに効果ないって本当!?その原因とは?
布団乾燥機の良い点は、天気に影響されずに好きな時間に布団をふかふかに乾燥させてくれる点です。
マットを敷いてその中に温風を入れて乾燥させる機種やホースを伸ばして直接布団に温風をあてる機種があります。
その温風の温度が100℃にまで上がる布団乾燥機もあります。
この高温を利用してつけられたのが、布団乾燥機のダニ退治機能です。
しかし残念なことに、このダニ退治機能がダニに効果ないと言われているのです。
なぜ効果ないと言われているのでしょうか?
効果ないといわれている原因を見ていきましょう。
布団乾燥機とはどんなものか
布団乾燥機とはその名の通り、布団に温風をあてて乾燥させる家電です。
電源を入れてスイッチを押すと温風が出てきます。
最後に冷風で布団を冷ますという機能が付いている機種もあります。
タイマーのついている機種もあり、お天気や時間に関係なく布団にこもった湿気を乾かすことができます。
なにより重い布団をかかえて移動したりせず、敷いたままの状態で使えるのはうれしい事ですよね。
布団を乾かすことでカビやダニなどの繁殖を抑えることができます。
機能としては夏用、冬用、短時間温め、ダニモードなどいろいろな種類がついている布団乾燥機もあります。
私の場合、布団を乾燥させる以外に寒い季節には短時間の温め機能を湯たんぽの代わりに使うこともあります。
湯たんぽを使うときは事前にお湯を沸かしてから入れるという作業が必要でしたが、この短時間温め機能を使えばスイッチ1つで布団を温めてくれます。
また湯たんぽは足元の部分しか温められませんが、布団乾燥機は広い範囲を温めることができます。
寒い季節は足が冷たくてなかなか寝付けませんでしたが、この機能で温めてから布団に入るようになってからはぐっすり眠れるようになりました。
布団を温める、乾燥させる、さらに冷風で温度を下げる。
この温冷の差を生かした機能がダニ退治機能です。
では、そもそもダニとはいったいどんな虫なのでしょうか?
ダニはアレルギー源!!
昆虫に思われがちなダニですが、昆虫ではなくクモの仲間に近いとされています。
ダニは約50万種類いるといわれ、とても小さくて目でみつけることはかなり難しいです。
全種類のダニが害虫のように思われがちですが、害を及ぼすのはごく1部のダニです。
ダニは気温20℃~30℃、湿度50%~80%で繁殖します。
この数字は、普段私たちが生活している家の中の気温と湿度に相当するものです。
ダニは特に湿度の高い時期を好むので、梅雨時期になると1組のダニカップルから2か月で約3,000匹、4か月で約4,500,000匹にまで繁殖すると言われています!!
私たちは、このダニの死骸や糞を吸い込むことで気管支喘息やアレルギー性の疾患を引き起こすことになります。
そして小児喘息の50%~80%がこのダニによるものとされています。
子供は特に体温調節が難しく、夜寝付いたら暑くてもそのまま朝まで起きない事もしばしば。
朝起きたらびっしょり汗をかいていた、などということもよくある話です。
この汗で湿度が上がった布団は、ダニの格好の住みかにされてしまうのです。
ダニ退治機能は効果ない
ダニが私たちに及ぼす影響は大きいことがわかりました。
ダニ退治ができるのなら、今よりももっと布団を念入りにお手入れしたいと思いますよね。
ただ念入りにお手入れはしたいけど、時間がかかるから続けられるか不安。
他に簡単にお手入れできる方法があれば続けられるのにと思いませんか?
簡単にお手入れできる方法の1つに布団乾燥機のダニ退治機能があります。
しかしせっかくこのように便利な機能が付いているのに、効果ないと言われているのです。
ではどうして効果ないと言われているのでしょう。
ダニは温度が50℃以上にならないと退治できません。
布団乾燥機の温風が直接当たっている場所は高温になります。
しかしその他の場所は、ある程度の温度までしか上がりません。
ダニも必死にダメージを受けないように、高温の場所から温度の上がっていない場所に逃げていきます。
また部屋の湿度を下げておかないと、布団乾燥機で布団の中を乾燥させていっても、布団の表面は湿度の高い状態のままです。
この状況でもダニは布団の中から表面に逃げてきて生き延びようとします。
布団乾燥機でダニを退治するには、いろいろな条件を揃えないと効果ないということがわかりました。
布団乾燥機を使ってダニ退治しちゃいましょう!!
ダニは布団という身近なところにいて、害があるということがわかりました。
それなら余計に毎日のように布団乾燥機で退治したいですよね。
せっかく布団乾燥機にダニ退治機能がついているのに、使わないのはもったいない事ですよね。
ではどのように使えば布団乾燥機でダニ退治できるのでしょうか?
布団乾燥機を使う前の準備
上記でもお話ししましたが、布団乾燥機は布団の中のみを乾燥させます。
温風が当たっていない外部は乾燥することはできません。
温風の当たっていない外部というのは、布団の敷いてある場所、ベッドのおいてある場所、つまり部屋のことです。
ダニ退治機能が効果ないと言われている理由は、部屋の湿度が関係していたのです!!
まずは部屋の窓を開けて換気をして、部屋を乾燥させましょう。
梅雨の時期など雨が降っている日は、エアコンをドライや冷房をつけると効率よく湿度を下げることができます。
また寒い日や冬場は、部屋の湿度は低いですが温度も下がっています。
そして冷えた部屋に敷いた布団も冷えています。
冷えた布団に布団乾燥機を使って温風を送っても、布団の表面は冷たいままです。
寒い日に布団乾燥機を使う前には、暖房器具を使って部屋を温めておきましょう。
部屋全体を温めておくことで、敷いてある布団全体も温まり効率よく布団乾燥機の温風が全体にいきわたります。
布団乾燥機の効果的な使い方
部屋の準備が整ったらいよいよ布団乾燥機の出番です。
布団乾燥機の種類にもよりますが、マットのついている布団乾燥機は掛け布団と敷き布団の間に挟み込みます。
マットの付いていないホースのみのタイプは、布団全体に温風がいきわたるように頭側からと足側からの2回作業します。
時間的には機種にもよりますが約1時間~約3時間で終了します。
さらに徹底的にダニを追い込みたい方は、布団を上下ひっくり返して作業することをお勧めします。
これで布団の隅々まで乾燥させることができるのです。
ダニ退治の仕上げは掃除機で!!
布団乾燥機でダニは退治できたものの、死骸や糞はそのまま布団の中に残っています。
上記でもお話しした通り、この死骸や糞を吸い込むことで気管支喘息やアレルギー疾患を患います。
これらを取り除くのには掃除機を使って取り除きます。
普段使っている掃除機で大丈夫です。
時間をかけて吸い残しがないようにゆっくり動かすのがポイントです!
もちろん布団用の掃除機や布団用のノズルに付け替えて作業すれば効率が上がります。
ただ掃除機をかけるとどうしてもダニの死骸や糞、埃が部屋に舞ってしまいます。
空気清浄機を付けるか窓を開けて換気をしましょう。
布団乾燥機を使って上手にダニ対策しましょう!!
ダニの繁殖力は恐ろしいほど早いことがわかりました。
それならますますダニを防ぎたいですよね。
布団乾燥機にもダニ対策の機能が付いたものが、いろいろ発売されています。
たくさん種類があるとどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
今回はダニ対策に適した布団乾燥機の選び方と使い方、そして布団乾燥機を使わないダニ対策をお話しします。
布団乾燥機の選び方
まずはダニ対策の機能がついてるものを選びましょう。
普段、布団乾燥機として使っているものは、30分位で終了してしまうのでダニ防止にはなりません。
ダニ対策とは、高い温度で時間をかけて布団の中を乾燥させることです。
そして布団乾燥機には、マットの付いた機種とホースのみの機種があります。
マット付きのものは掛け布団と敷き布団の間に敷くので、布団全体に均一に温風がいきわたります。
しかしマットを布団乾燥機から出して広げたり、しまうときに畳んだりするときに手間と時間がかかります。
反対にホースのみの機種のものは、準備は付属のホースを延ばすだけなので簡単ですが、1度では布団全体に温風がいきわたらないのでホースの位置を変えたりする必要が出てきます。
現在、ホースが2本ついている布団乾燥機も販売されているのでこちらを選ぶのもおすすめです。
ダニ退治に必要な頻度
毎日使う布団ですから、毎日でもダニ対策したいですよね。
しかしいくら布団乾燥機が簡単だとは言っても、毎日だとなかなか難しいのが現実です。
ではどのくらいの頻度でダニ対策をすれば防止できるのでしょう。
防止対策は期間を決めて続けていくとダニの発生はかなり抑えることができますよ。
上記でもお話ししたとおり、ダニは乾燥に弱いので季節によって対策頻度は変わってきます。
ダニの好む湿度の高い時期、夏の前後は1~2週間に1度。
特にジメジメした梅雨の時期は、外干しはできませんよね。
湿度もとても高くなるので、こまめに乾燥させることでダニの繁殖を抑えることができます。
反対に冬場の乾燥する時期は、月に1度を目安に布団乾燥機を使って布団を乾燥させましょう。
ダニ退治の注意点
布団は布団乾燥機でダニの発生を防ぎ、ダニを退治することができます。
しかしダニは布団にだけいるものではありません。
布団以外にも家の中でダニが発生しやすい場所があります。
それは床です。
床は皮膚や髪の毛、食べかす、埃などダニの栄養のもとがたくさん落ちています。
これらをこのままにして布団を敷いたら、ダニの栄養分が布団についてしまう事になるのです。
できれば布団を敷く前、もしくは布団乾燥機を使う前にはベッドの下も同様、床の掃除をするとダニの繁殖を抑えられます。
布団乾燥機以外のダニ対策
季節や気候に応じて布団乾燥機を使う頻度をご紹介しました。
しかし布団乾燥機を使わない間もダニは住みかを求めています。
床の掃除や換気をするほかに、市販されているダニ対策グッズを使用することも有効です。
まずはダニの発生を予防するスプレー。
布団はもちろん、ソファなどにスプレーしてダニ予防することができます。
次にダニ取りシートです。
取り切れていないダニを呼び寄せて捕まえてくれます。
寝室のほか、家の中でも人が集まりやすいリビングなどに置いておきます。
最後は、シーツやカバー類の洗濯です。
ダニの栄養素の皮脂や汗がたくさんついているので、ダニの住みかになりやすい場所です。
定期的に洗濯をするか、洗い替えを用意しておき交換することでダニの発生を抑えることができます。
まとめ

- 布団乾燥機がダニに効果ないと感じたら部屋の温湿度を見直そう
- 布団乾燥機がダニに効果ないと感じたら布団に温風が隅々まで届いているか確認しよう
- 布団乾燥機の仕上げに掃除機を使うと退治したダニを除去できます
- 布団乾燥機を使ってダニ対策しよう
- 使いやすい布団乾燥機を選ぼう
- 季節に合わせた頻度でダニ退治の効率をアップさせよう
- 市販品のスプレーやシートを日頃から使うとダニ防止になる
布団乾燥機は天候や時間に左右されずに布団を乾燥させることができて、ふかふかにしてくれます。
ボタンを押すだけで乾燥させてダニ退治とダニ対策ができるのは便利なことですね。
目で見つけることが難しいとても小さいダニを完全になくすことは大変です。
ちょっとしたコツで上手にダニ退治、ダニ対策ができます。
定期的に布団乾燥機でダニ退治するだけではなく、ダニ予防の市販品を並行して使うとより効果があります。
少しでも気管支喘息やアレルギー疾患などを患わないように、人に害を及ぼすダニを遠ざけていけるように心がけたいですね。
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