いいおやつはないかなとスーパーに行くと、ドライマンゴーを見つけました。
ドライフルーツは生の果物より気軽に食べられて、お菓子よりも栄養がありそう。
食べる際の罪悪感もないのでつい手に取ってしまいます。
私が幼い頃のドライフルーツといえば、レーズンしか思い浮かばないのですが、今は種類も豊富。
しかもコンビニやスーパーで手軽に購入できます。
私はドライフルーツにある栄養を期待しているのですが、疑問に感じたことがあります。
野菜のビタミンは加熱したら失われると聞くけれど、果物を乾燥させた場合は?
確かに減る栄養もありますが、生の果物よりもグラム当たりで換算すると増えている栄養もあります。
この記事でドライフルーツについて学べば、おやつから上手に栄養を取り入れることができますよ!
ドライフルーツには栄養がない?の本当のところ

ドライフルーツとは果実を干したり砂糖漬けにしたりして乾燥させたものです。
パンやシリアルに入っているので、日常生活であなたも召し上がることがあるのではないでしょうか?
我が家の近所には乾物の専門店があって、そちらではよく見かけるものからなかなか見かけない珍しいものまでドライフルーツを豊富に取り扱っているので、たまに買ってきては楽しんでいます。
そんなドライフルーツですが、作る際に乾燥させたり砂糖漬けにしたりという工程を行うため、もともとの果物と同じように栄養が得られるのかというのは気になります。
せっかく食べるのであればやはり栄養を取りたいですからね。
結論としては、ドライフルーツの栄養素では、ミネラルや食物繊維は増えますが、ビタミンは減り、ほぼないものもあります。
次の項目で、あんずを例に詳しく説明いたします。
ドライフルーツVS生の果物 栄養を比較しました!

ドライフルーツのあんずの栄養について、具体的な数値を用いてご紹介します。
わかりやすいように生のものとの栄養の比較表を作成しました。
下記をご覧ください。
食品成分(100gあたり) | カリウム(㎎) | カルシウム(㎎) | 鉄(㎎) | 葉酸(㎍) | ビタミンC(㎎) | 水溶性食物繊維(g) | 不溶性食物繊維(g) |
果実類/あんず/生 | 200 | 9 | 0.3 | 2 | 3 | 0.6 | 1 |
果実類/あんず/乾 | 1200 | 70 | 2.3 | 10 | Tr(※) | 4.3 | 5.5 |
(※)Traceの略。成分が含まれているが、最小記載量に達していないことを指す。
こちらで比較すると、あんずは生よりも乾燥したものの方がカリウム、カルシウム、鉄、葉酸、食物繊維は増えていることがわかります。
乾燥させたために単純に嵩が減ったということなのですが、生の果物と量を比較した場合、少量食べるだけで効率よく栄養を摂取することができるというのはメリットですよね。
代わりにビタミンCはほとんどなくなってしまっています。
ビタミンCはビタミンの中でも特に壊れやすい性質を持っていて、光にも弱いのです。
そのために干したりして作るドライフルーツの製法ではほとんど消えてしまうのですね。
ですので、ビタミンを摂取したい場合はドライフルーツではないものから取り入れるようにした方がよいでしょう。
ドライフルーツの添加物の亜硫酸塩に注意!
ドライフルーツには漂白剤として亜硫酸塩が使われているものが多いってご存じでしたか?
私は普段はあまり気にしないのですが、妊娠中に何気なくドライフルーツの成分表示を見ていて漂白剤(亜硫酸塩)と表記されているのを見てびっくりしました。
どうやらドライフルーツの色をよくするために使われているようです。
漂白剤って私の中では漠然とですが、怖いイメージなのです。
そこで、この添加物についていろいろ調べてみると、大量に摂取しないようにすれば問題ないけれど、頭痛や胃痛の原因になるともいわれていて、あまりいいものではないようです。
私はできるだけこの亜硫酸塩が使われていないものを選ぶようにしています。
色は確かに良くないのですが、味が違うと感じたことはないので問題なしです。
ドライフルーツの栄養を美味しく!おすすめレシピ

ドライフルーツには栄養があるということがわかったので、積極的に食べていきたいですよね。
おやつから栄養がとれるとなんだか得した気分になれますものね。
でも、そのまま食べているだけではだんだん飽きてきてしまいませんか?
そこで、私のおすすめのドライフルーツレシピをご紹介します。
簡単で絶品のレシピ!プルーンのヨーグルト漬け
私は以前に、健康診断で鉄分不足という結果が出てしまったことがあります。
その時によく食べていたのが、鉄分が含まれているプルーン。
ドライフルーツのプルーンには100gあたり1mgの鉄分が含まれています。
最初は栄養もとれて美味しいし、最高だなと思いながらいただいていたのですが、やはりだんだん飽きてきました。
そんな時、インターネットでドライフルーツのヨーグルト漬けのレシピを見かけました。
その記事ではドライマンゴーを使っていたのですが、プルーンもドライフルーツだから同じように美味しくなるのでは?と試してみたところ、これがすごく美味しくできたのです。
作り方
プレーンヨーグルトにプルーンを入れる。
冷蔵庫に入れて一晩待つ。
すごく簡単ですよね♪
プレーンヨーグルトからプルーンに水分が移るので、ヨーグルトがちょっと固めになります。
それがクリームチーズのように感じられてなんだか高級なスイーツのよう。
簡単にできるのに手が込んでいるような味がするのです。
このレシピは完成までに一晩と多少時間はかかるので、食べたいと思ったときすぐには食べられないのは難点です。
しかし、材料は手に入れやすく工程も簡単、味もとても美味しいので是非試してみてくださいね。
以前にイギリスの旅行記が書かれている記事を拝読した際に心を奪われたドライフルーツがあります。
それは、アンゼリカの砂糖漬け。
アンゼリカはセリ科のハーブ。

私もこの時初めて知ったので、もしかすると日本ではあまりなじみがないかもしれません。
しかし、ヨーロッパでは魔除けの効果がある神聖なハーブとされ、別名「天使のハーブ」と呼ばれているのだそう。
鮮やかな緑色が美しく、確かに神聖な感じがします。
一度食べてみたいなと思っているのですが、日本でアンゼリカの砂糖漬けとして売られているものは、ほとんどがアンゼリカの代わりにふきが使われているものばかり。
本物は、日本ではほとんど手に入らない上にとても高価なのですって。
そういわれるとますます気になってきた!
いつか本場ヨーロッパで味わってみたいものです。
まとめ

- ドライフルーツには栄養がちゃんと残っている
- 特にカリウムや鉄、食物繊維といった栄養は、生よりもグラム当たりではむしろ増えている(あんず)
- ビタミン類はほとんど残っていないので他の食品から摂取した方がよい
- ドライフルーツを選ぶときは添加物(亜硫酸塩)に注意
- ドライフルーツはヨーグルトに漬け込むと食べやすく美味しい
食べると栄養をたくさん摂ったつもりになっていたドライフルーツ。
乾燥させたり、砂糖に漬けたりする製法のために元も果物よりも栄養がないのかなと心配になったのですが、栄養によっては増えているということがわかり驚きました。
美味しく、栄養も豊富なのであれば食べないという手はないですよね!
これからもドライフルーツを積極的に食べようと思いました。
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