天ぷら、コロッケ、メンチカツ、ドーナツなどの揚げ物が好きな私ですが、正直、家ではあまり作りません。
なぜなら、揚げ物の料理は多く油を使い、その油を1度使っただけで捨ててしまうのはもったいないからです。
だからと言って油を何回も使い回すには衛生面が心配。
古い油は身体に悪いと聞いたことがあります。
実際、私も時間が経ったコロッケを食べて胸焼けをしたことが・・・。
そこで揚げ油の再利用はいつまで大丈夫なのか調べてみました!
すると、揚げ油の再利用できる回数だけでなく、正しい保存方法や保存期間の目安、痛んだ油の見分け方など色々なことが分かったのでご紹介します。
揚げ油の再利用できる回数と正しい保存方法

結論からすると揚げ油は2〜4回程度なら再利用できます。
また保存できる期間としては2週間程度。
ただし、使用する食材によって再利用できる回数は異なってきます。
肉や魚を使用するメンチカツやアジフライなどでは、素材から出てくる成分によって油が汚れやすくなります。
反対に野菜を使用する天ぷらや素揚げなどは綺麗な状態で油を保つことができます。
そのため、油の状態をしっかり把握し、長く再利用できるように正しく保存することが重要なのですね!
では、揚げ油の正しい保存方法をご紹介します。
【材料】
- オイルポット(ペットボトルや耐熱容器などでも可)
- 網じゃくしもしくはこし器(網目が細かい方が良い)
- ろ紙もしくはコーヒーフィルターやキッチンペーパー
【手順】
①網じゃくしで揚げカスをすくう
揚げ物料理が終わった油の熱が冷める前に行う
※料理後、揚げ油をそのまま空気に触れた状態で放置しておくと酸化が進んでしまうので、早めに揚げカスを取り除いておく。
②揚げ油を保存する容器にろ紙をセットして揚げ油を濾す
※ペットボトルなどの耐熱容器以外の容器に入れる場合は、油の熱で溶けてしまわないように冷めてから濾す
※揚げ油は冷め切ってしまうと油が固まってしまい濾すことができないので注意が必要
③濾した揚げ油を入れた容器を冷暗所(コンロやシンク下などの収納スペース)に保存
※冷蔵庫で保存してしまうと油が結晶化してしまい、固まってしまうので再利用する際に手間がかかる
以上の手順で揚げ油を保存すると再利用ができます。
ただし、時間が経過すると酸化が進んでしまい、身体にあまり良くないので早めに使いきりましょう。
酸化した油は身体に良くない⁉︎酸化した油の危険性とは

酸化した油とは、劣化した油のことです。
なぜ、酸化した油は身体に良くないのでしょうか?
食中毒を引き起こす原因
油が酸化すると過酸化脂質という有害物質が発生!!
過酸化脂質は腸で吸収されにくく、腸内を傷付けてしまうため、食中毒の症状である腹痛や下痢を引き起こしてしまいます。
健康を損ねる原因
多量に摂取してしまった場合、体内には毒素を分解する機能が備わっているため、すぐに症状が現れるわけではないです。
しかし、内臓への負担が大きいため、様々な病気を引き起こす可能性があります。
酸化した油の見分け方
では、上記のようなことを避けるために酸化した油の見分け方をご紹介します。
①色が濃くなる
新しい油は透き通った綺麗な色をしていますが、酸化が進むと色が濃くなっていき、茶色から黒に変わっていきます。
②ニオイがする
新しい油は無味無臭ですが、酸化が進むと加熱した時に生臭いような嫌なニオイ(変敗臭)がしてきます。
③粘り気がある
新しい油はサラサラとしていますが、酸化が進むとドロドロと粘り気のある油になります。
④泡が出る
新しい油は熱した状態で食材を投入するとパチパチと気泡が弾け飛びますが、酸化が進むと細かく泡が立ち消えません。
⑤煙が出る
新しい油は加熱しても煙が出た経験がある人はあまりいないと思います。
230〜240℃ぐらいまでであれば煙は出ませんが、酸化が進むと180℃ぐらいで白い煙が!!
綺麗な状態で保存し、酸化した油は使用しないように見極める必要がありますね。
また、酸化して再利用できなくなった油は正しい方法で廃棄しましょう。
再利用した揚げ油はどのように捨てたらいいのか?

油は液体ですが、直接流しに捨ててしまうと排水管を詰まらせるだけでなく、川などの水質を悪化させ、環境に悪影響を与えてしまいます。
油は燃えるゴミとして出せるので、お住まいの自治体のゴミの捨て方を確認してから捨てましょう。
①紙パックに新聞紙を入れて捨てる
牛乳パックなどの紙パックの中に新聞紙やキッチンペーパーなどを入れて、その中に使用済みの油を入れます。入れたら紙パックの口をテープで貼って燃えるゴミとして捨てます。
※自然発火を避けるために冷めてから行って下さいね。
②ビニール袋に新聞紙を入れて捨てる
やり方は①と同様に行い、使用済みの油を入れたら口を縛ってテープで固定して燃えるゴミに捨てます。
※袋を二重にすると油漏れを防ぐことができます。
まとめ
- 揚げ油は2〜4回程度なら再利用できる
- 保存できる期間としては2週間程度
- 酸化が進むんだ揚げ油を使うと身体に悪影響を及ぼす
- 茶色や黒色、変敗臭、粘り気、泡が立つ揚げ油は使わない
- 油は燃えるゴミとして捨てることができるが住んでる自治体のゴミの捨て方を確認する
1度使用した揚げ油を捨ててしまうのはもったいないですが、正しい保存方法で保存すれば、長持ちさせることが分かりました。
ただ、使用した食材によって再利用する回数や期間は異なるので、酸化が進んでいないか確認し、早めに使い切る方が良いかと思います。
そして、使用した油はルールを守って捨てましょう!
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