料理をしている時や食事中に油汚れが衣類についてしまう事があますよね。
特にお気に入りや高価な衣類に油汚れが付くとショック!!
油汚れは普通の洗濯洗剤で洗っても落ちにくく、時間がたつと更に落としにくくなり負のループに…。
油汚れは汚れの種類や衣類の素材別に正しい洗い方をすれば、簡単に落とすことができます!
しかも身近にある洗剤が使えるので、クリーニングに出したり高価な洗剤を買う必要はありません。
この記事では、食品の油、化粧品の油、皮脂の油、作業用油の種類別にガンコな油汚れの効果的な落とし方をご紹介します。
あなたの大切な衣類についてしまった汚れの種類に合わせて洗濯をすれば、元に戻るかもしれません。
油汚れがついてしまった時の応急処置法もご紹介しますので参考にしてみてくださいね。
衣類についた食品の油汚れに効く洗剤は食器用洗剤

普段の生活の中で一番多いのがこの食品による油汚れではないでしょうか。
白い服を着ている時にかぎって…なんてことも。
食品による油汚れの落とし方をみていきましょう。
食品の油汚れに効く洗剤
食べこぼしや調理中についてしまった油汚れは食器用洗剤で落とすことができます。
食品の油汚れにはバターや肉などの動物性、ソースやケチャップなどの植物性のものがあります。
そのどちらの汚れにも食器用洗剤が効果的です。
また、食器用洗剤に含まれる界面活性剤は油分を乳化して分解し、汚れを落としやすくしてくれますよ。
食器用洗剤には食べ物の汚れを落とすのに特化した成分が含まれています。
ただし、アルカリ性の食器洗い洗剤ではなく、中性の洗剤を使うようにしましょう。
アルカリ性の洗剤は強すぎて衣類を痛めてしまう可能性があります。
食品の油汚れの落とし方
食器用洗剤で油汚れを落とすときに必要なものは以下の5つです。
- 食器用洗剤
- ティッシュ
- バケツ
- お湯(40℃くらい)
- 歯ブラシ
- ティッシュで軽く汚れを拭き取る
- バケツにお湯を入れ、シミが付いた衣類を5分ほど浸す
- お湯から取り出して食器用洗剤をシミにかけてやさしくもみ洗いする
- 歯ブラシで繊維の奥にしみ込んだ汚れを搔き足すように優しくこすり洗いをする
- 綺麗なお湯につけ洗剤を落とす。
- 洗濯機で仕上げ洗いをする
洗う時のポイントは、ゴシゴシと力を入れて洗うのではなく、やさしーくもみ洗いすること。
力を入れてこすってしまうと衣類の色落ちや毛羽立ちの原因となってしまいます。
生地を傷つけないようにやさしく洗いましょう!
最後の仕上げ洗いは、洗濯機で洗うことができない衣類は手洗いで仕上げましょう。
化粧品の油汚れや染み込んだ汚れに効く洗剤はクレンジングオイル!

着替える時に服にファンデーションをつけてしまった!
そんなときの油汚れの落とし方をみていきましょう。
化粧品の汚れに効く洗剤
化粧品の油汚れにはクレンジングオイルが有効です。
化粧品には化粧崩れを防止するための油分が含まれていて、クレンジングオイルはその油分を落とすのに適しています。
しかし、シルクやウールなど繊細な衣類はクレンジングオイルは使えないので、注意が必要です。
また、繊維の奥まで染み込んでしまった油汚れにも有効なので、食器用洗剤で落としきれなかった汚れにもお試しください♪
化粧品汚れの落とし方
化粧品の汚れを落とすときに使うものは以下の2つです。
- クレンジングオイル
- お湯(40℃くらい)
- 油汚れに直接クレンジングオイルをたっぷりと垂らす
- やさしく揉んで汚れと良くなじませる
- 5分ほど放置する
- お湯ですすぐ
- 洗濯機で仕上げ洗いする
クレンジングオイルは、濡れると洗浄力が落ちてしまうので、必ず乾いた状態で使いましょう!
クレンジングオイルはたっぷりと垂らして汚れと良くなじませることがポイントです。
最後の仕上げ洗いは、洗濯機で洗えないものの場合は手洗いで仕上げましょう!
皮脂汚れによる油汚れに効く洗剤は固形石鹸

襟周りに気が付いたら皮脂汚れがこびりついている!
汗や皮膚の皮脂がこすれて衣類の奥にしみ込んでしまった汚れのため、普通の洗濯ではなかなか落ちません。
そんなときの汚れの落とし方をみていきましょう。
皮脂汚れに効く洗剤
皮脂による油汚れには、固形石鹸が効果的。
固形石鹸は液体洗剤より濃度が濃く、油を乳化させて汚れを落としやすくしてくれます。
固形石鹸の成分をみて、アルカリ剤(ケイ酸塩)が含まれたものを選ぶといいですよ。
アルカリ性なのでタンパク質である皮脂汚れを落とすのにぴったりです。
皮脂汚れの落とし方
皮脂汚れを落とすのに使うものは
- 固形石鹸
- お湯(40℃くらい)
- 歯ブラシ
- バケツなどにお湯をためて衣類を浸し15分放置して皮脂汚れをゆるめる
- 固形石鹸を歯ブラシにつけて汚れ部分をやさしく円を書くようにこすり洗いする
- 洗濯機で仕上げ洗いをする
歯ブラシでゴシゴシこすらずに、奥の汚れを浮かせるように洗うのがポイントです。
皮脂汚れは黒ずみも相まってかなり落としにくいので、固形石鹸でも落ちない場合はオキシクリーンなどの酸素系漂白剤を使うのもおすすめ。
オキシクリーンと水を1対1で混ぜ合わせてオキシペーストを作り、黒ずみ部分につけて軽くたたき洗いをしましょう。
機械油による油汚れは作業着用洗剤

作業着につく油汚れは機械油が付き、そこへホコリや汗なども付着するためかなり頑固な汚れです。
いつもと同じ洗濯ではなかなか落とせません。
そんな作業着についた機械油による油汚れの落とし方をみていきましょう。
機械油による油汚れに効く洗剤
機械油の汚れには作業用洗剤が効果的です。
ホームセンターやネット通販などで取り扱いがあります。
作業用洗剤には、通常の洗剤よりも界面活性剤が多く入っているので機械油の汚れを落としやすいのです。
また、機械油独特のニオイを抑えてくれる効果もあります。
機械油による油汚れの落とし方
ガンコな機械油の汚れを落とすのに用意するものは2点。
- 作業着用洗剤
- お湯(50℃くらい)
- バケツなどにお湯をため作業着用洗剤を溶かす
- 2時間ほど浸け置きをする
- 洗濯機で仕上げ洗いをする
作業着にしみ込んだドロドロの機械油を溶かす必要があるので、お湯も少し熱めにして浸けおきをしましょう。
衣類の素材で油汚れの落とし方を変えるとベスト!

油汚れを落とす際には衣類の素材の扱いに注意しなければなりません。
衣類の素材ごとに適している洗い方をまとめてみました。
綿(コットン)
綿は丈夫で熱に強いので扱いも簡単です。
割と簡単に油汚れを落とすことができるので、自宅で対処できます。
ただし、トートバッグに使われる帆布素材は縮みやすいのでクリーニングにお任せしましょう。
麻(リネン)
麻は速乾性や吸水性に優れていて、おしゃれ着に使われることが多いです。
中には水洗いなどができない場合があるので、洗濯表示を必ず確認しましょう。
性質上、シワになりやすくシワが取れにくいので、シワや型崩れが気になる場合はクリーニングにお任せしましょう。
毛(ウール・カシミア・アンゴラなど)
毛羽立ちしやすく毛玉になりやすいので、強くこすらず優しく丁寧に取り扱いましょう。
おしゃれ着用中性洗剤で軽くたたいて油を落とし、素材が縮まないように40℃以上のお湯を使わないようにしてくださいね。
また、水洗いできないものもあるので洗濯表示を必ず確認するといいですよ。
絹(シルク)
自宅で洗うときは、おしゃれ着用中性洗剤を40℃以下のお湯で優しく押し洗いする様にしましょう。
衣類は干す時に型崩れしない様に陰干ししましょう。
また、絹で作られた振袖や訪問着が汚れた時はすぐにクリーニングへ出す事をおすすめします。
ナイロン
ナイロン素材は丈夫ですが、熱に弱いので熱いお湯で洗うと生地が破れたり、溶けてしまう可能性があります。
食器用の中性洗剤とぬるま湯をつかうと良いでしょう。
ポリエステル
ポリエステルは耐熱・耐久性に優れ丈夫な素材なので、油汚れは比較的簡単にできます。
ですが、生地にレースや装飾がついている場合は水洗いできないので、クリーニングに任せましょう。
レーヨン
レーヨンは光沢感があり、絹に似ているので別名「人絹(じんけん)」とも言われています。
縮みやすく水に弱いので、できればクリーニングに任せた方がいいでしょう。
自宅で洗う場合は洗濯表示を確認して、おしゃれ着用中性洗剤で油を落としましょうね。
アクリル
アクリルは吸水性が悪くて伸びやすいので、干す時は衣類の真ん中を折って干すようにしましょう。
アクリルは丈夫で長持ちするので、自宅で簡単に油汚れを落とすことができます。

素材によって扱い方が違うので気を付けましょう!
油汚れには中性洗剤が有効!洗い方や応急処置をご紹介

日常生活で衣類に油汚れをつけてしまう機会はよくある事です。
普通の汚れと違って少し厄介なのです。
しかし、手順を守ればちゃんと落とす事ができます。
できれば油汚れがついた時点で対処するのがいいのですが、そういうわけにいかない状況もありますよね?
ここからは油汚れの洗い方の手順や、出先で油汚れがついた時の応急処置をご紹介しますね。
軽い油汚れ
油汚れがついてすぐの時や少量の油汚れがついた時は、食器用の中性洗剤で簡単に落すことができます。
油汚れがなかなか落ちないとゴシゴシと洗いたくなりますが、生地を傷つける原因になります。
ですので洗い方としては、生地を傷つけないで優しく洗う事がポイントです。
用意するもの
- 布巾やティッシュ
- お湯
- 食器用中性洗剤
- 歯ブラシ
- バケツ(洗面器でもOK)
洗い方手順
①固形物を拭き取る
拭き取れる固形の汚れが付着している場合は、布巾やティッシュなどで取り除きましょう。
②お湯で汚れを落とす
40℃位のお湯をバケツに入れて、油汚れがついている部分を浸して、油汚れを落としやすくします。
③バケツから取り出し食器用の中性洗剤をかけて、優しく押したり揉んだりしながら汚れを落としてい
きます。
④歯ブラシでこする
歯ブラシなどで繊維までしみ込んだ油汚れをかき出しながらこすり洗いをします。
⑤すすぐ
バケツにキレイなお湯を入れて、洗剤をキレイに落とします。
お湯が濁らない様になるまでしっかりとすすぎましょう。
⑥洗濯機で洗う
洗濯機が使える衣類は、仕上げに洗濯機で洗います。
ガンコな汚れ
クレンジングオイルは油をたくさん含んだ口紅やファンデーションなどもキレイに落とすことができて、とても洗浄力が高いアイテムです。
時間が経って繊維にしみ込んだガンコな油汚れにも効果的です。
食器用の中性洗剤で落としきれなかった場合は一度試すと良いですよ。
ただし、クレンジングオイルは水と混ざると洗浄力が落ちてしまいますので乾いている状態で使用してくださいね。
用意するもの
- クレンジングオイル
- お湯
洗い方手順
①油汚れにクレンジングオイルをつける
乾いた状態の汚れにクレンジングオイルをたっぷりと垂らして、揉み込んで汚れとなじませます。
②5分ほど置く
油がちゃんと吸着するように5分ほど置きます。
③お湯ですすぐ
お湯が濁らなくなるまでしっかりとすすぎましょう。
④洗濯機で洗う
仕上げに洗濯機で洗えば終了です。
応急処置
衣類などに汚れがついた場合、いかに早く処置するかが大きなポイントです。
特に、油汚れは水洗いだけでは完全に落ちないですし、時間が経ってしまうとガンコな汚れになってしまいます。
洗い方手順
①手持ちのティッシュペーパーに油をしみ込ませて取り除く
②水に濡らしたティッシュやハンカチなどを汚れに当てて、ハンドソープや石鹸をつけてこすらずに汚
れを押し出す
③汚れが目立たなくなってきたら、ティッシュやハンカチなどで押さえてハンドソープや石鹸を軽く落
とす。
ちょっとしたことですが、応急処置をするだけで洗濯する時に汚れが落ちやすくなりますよ。
まとめ

- 油汚れには性質それぞれがあり大きく分けて4種類ある
- 油汚れを落とすには中性洗剤やクレンジングが効果的
- 衣類の素材によって洗い方に注意する
- 油汚れがついてしまったらひとまず応急処置をする
わざわざクリーニングに出さなくても、家にある洗剤などで衣類についた油汚れを落とすことができるので、諦める前に一度試してみてください♪
それでも落ちない染み付いてしまった油汚れはクリーニングのプロに相談してみましょう。
コメント