オクラを食べると口の中がイガイガする。
こんな経験ありませんか?
それはもしかしたら、カラダが危険を感じているサインかもしれません。
オクラは生で食べられますが、しっかりと下処理をしないと危険です。
この記事は、オクラを生で食べると危険と言われる理由や安全な食べ方をまとめました。
オクラをおいしく食べられる時短レシピも紹介しているので、どうやって食べるとおいしいんだろう?とお悩みのあなたにもぜひ見ていただきたい内容です。
まずは、オクラを生で食べるとどうして危険なのかを説明していきます。
オクラは生で食べると危険と言われている理由

オクラを生で食べると危険と言われる原因は、オクラのたんぱく質や産毛・種などに含まれる成分にあります。
アレルギー症状
オクラを食べて、次のような症状がみられる場合はオクラアレルギーの疑いがあります。
- 唇、舌、喉にかゆみがあり、しびれる
- 口の中がイガイガ・チクチクする
- 皮膚がかゆい、蕁麻疹がでる
- 吐き気、下痢、腹痛など消化器の不調
- 目の充血
オクラを食べて数分以内にこのようなカラダの不調を感じるときは一度病院で検査をすることをオススメします。
なぜなら、重症の場合はアナフィラキシーショックと呼ばれる血圧の低下や意識を失う可能性もあり、命の危険があるからです。
酵素抑制物質
オクラを切ってみると中に白い種があり、その種にはアブシジン酸と言われる酵素抑制物質が含まれています。
酵素抑制物質とは、植物が発芽するのに十分な環境が整うまで、発芽を抑える物質のことを言います。
ヒトの体の中に入ると、ヒトにとって必要な酵素のはたらきを抑えてしまうので、消化不良などを引き起こす原因になります。
腹痛や下痢などの体調不良につながることもあるため、胃腸の弱い人や消化器官の弱っている高齢の人、小さいお子さんは生でオクラを食べることは危険なので避けるようにしてくださいね。
自分はアレルギーの心配はなさそうだなという方は、生のオクラを食べても問題ありません。
ただ、生のオクラはフサフサした産毛が気になる・硬くて食べにくい部分があることも事実です。
そこで、安全においしく食べるための正しい下処理方法をご紹介します。
下処理のやり方
オクラの下処理は「板ずり」と呼ばれています。
やり方はシンプルなので、覚えてしまえばとっても簡単です。
- 水を入れたボウルの中でオクラをこすり洗いし、包丁でヘタとガクを取る
- まな板にオクラを置き、その上から塩を振る
- 手でオクラを転がすように塩をこすりつける
- サッとゆでて農薬などの有害物質を排出させる
オクラをよく洗って塩でこすることで産毛がとれて、色鮮やかな仕上がりに。
他にも、味がしみこみやすくなるなどのメリットもあります。
短いゆで時間で火が通り生に近い食感は保たれるため、生オクラのシャキシャキ感が好きな方にもオススメです。
ヘタとガクの取り方がわからない場合は、オクラの帽子のような上の部分を丸ごと包丁でカットする方法でも大丈夫です。
最初は、簡単な方法から試してみましょう。
私はオクラの入っているネットの上から塩をかけ、両手ですり合わせて産毛の処理をしています。
こうすると、まな板を洗わなくて済むので片付けが一つラクになりますよ。
オクラは生よりレンジでゆでる!超時短な方法

わが家の2人の子どもは幼児なのでアレルギーの危険性や消化機能の未熟さから考えると、まだ生のオクラを食べさせるのは心配です。
安心してオクラを食べさせるために、しばらくは生で食べるのではなく「ゆでる」「炒める」などしっかり加熱をしたいなと思っています。
でも、お湯を沸かしてゆでるのは意外と時間が掛かるもの。
時間がない時にはレンジでチンして、サッとゆでオクラを用意しましょう。
生のまま食べるより、少しでもアレルギーのリスクが減らせます。
レンジでゆでオクラを作る方法
オクラ10本なら、600Wで1分ほどの加熱でOK!
様子を見ながら、加熱時間を調節してくださいね。
そのままゆでると破裂することがあるので、爪楊枝で数か所穴をあけておくといいですよ。
オクラは生でもゆでても栄養は変わらない⁉

オクラは生で食べても加熱しても栄養素はほとんど変わりません。
シャキシャキ感や種のプチプチなどの食感を楽しみたい方は生で。
やわらかい食感が好き、青臭さが苦手な方はしっかり加熱してから食べるようにするといいでしょう。
オクラに含まれるペクチンは腸を整えるはたらきを促したり粘膜を保護したり、胃腸の健康をサポートしてくれます。
胃が疲れやすくなる夏の時期に、積極的に取り入れたい食材です。
他にもβカロテン、ビタミンB群、ビタミンC、カリウムなどの栄養素が豊富。
食物繊維も多く含まれているため便秘を防ぎ、がん予防の効果が期待できます。
オクラは細かくすればするほどネバネバが増して栄養価もUPすると言われているので、生で食べるならみじん切りにして納豆に混ぜて食べるのが個人的にはオススメです。
切り方を変えて、いろいろな食べ方を楽んでみてはいかがでしょうか。
オクラの切り方
- 輪切り…星形のかわいい断面
- 縦半分…クロスさせるように盛り付けするとオシャレ
- 乱切り…食べ応えあり
- みじん切り…一番粘り気が強い切り方
オクラは生より加熱して食べよう!カンタン時短レシピ

オクラは加熱すると細胞からさらにぬめりが引き出され、生の状態よりも栄養価が高くなります。
そうなると、やはりオクラは生より加熱して食べたいですよね。
ここで紹介するレシピは、魚を焼いている間、煮物を煮ている間などのスキマ時間にチャチャっと作れます。
カンタンに用意できる副菜を知っていると心の余裕にもつながるので、覚えておいて損はありません。
わが家は子どももパクパク食べるレシピなので、作り置きしておくことが多いです。
わが家の定番!オクラの白だし漬け
材料
板ずりしてゆでたオクラ…10本
白だし…1/2カップ
水…1カップ
作り方
1.保存容器にオクラを並べ、白だしと水を加える
2.冷蔵庫で30分冷やしたら完成
オクラとクリームチーズのおかか和え
材料
板ずりしてゆでたオクラ…10本
クリームチーズ…お好みで
鰹節…1袋
めんつゆ…小さじ1/2
作り方
1.オクラを乱切りにする
2.クリームチーズを1センチ角にカットする
3.ボウルに材料を全て入れ、混ぜ合わせたら完成
忙しい平日の夕飯にパッと手軽に栄養のある1品を用意できるのは助かるので、このレシピをとても重宝しています。
使い切れなかったオクラは小口切りにして冷凍保存がオススメです!
スープや味噌汁に浮かべると彩りがよく、水に溶けだした栄養も逃さずいただくことができます。
私はあえて1袋余分に買ってきて冷凍ストック用にしているくらいです。
新鮮さをキープする保存のコツ
冷蔵庫の冷気が直接当たらないようにキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、軽く口を閉じて野菜室で保存するようにします。
買ってきた生の状態のまま野菜室に入れるとあっという間にシナシナになりますが、この方法を試したら3~4日くらいはピンとした新鮮な状態を保つことができました。
とはいえ、温かい場所で育つオクラは乾燥や低温に弱い特徴があり、痛みが速い野菜なのでなるべく早く食べきるようにしましょう。
まとめ

- オクラは生で食べられるが、下処理をしないと危険な場合がある
- オクラを生で食べるデメリットは、アレルギーを起こす可能性がある
- オクラを生で食べるメリットは、食感を楽しめる
- オクラはレンジを使えばすぐにゆでることができる
- オクラの時短レシピを覚えよう
オクラは生で食べると口の中がチクチクしてカラダがかゆくなり、何とも言えない不快感に襲われる場合があります。
放っておくと重症なアレルギーにつながるおそれもあるので、カラダからの危険信号を見落とさないように、日ごろから自分自身の体調には十分注意しましょう。
今まで何ともなかった人も突然発症する可能性はゼロではありません。
オクラを生で食べる場合は、丁寧に下処理を行うことで危険性を減らしておくことも大切です。
栄養豊富で、手ごろなお値段のオクラ。
健康のためにもぜひ積極的に食卓に取り入れてくださいね。
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